美しい海と自然豊かな風景が今もなお各地に残る、沖縄。
そんな場所に惹かれて移住して約8ヶ月、現地でWebライターをしているきららが、沖縄本島の北部のエリア、備瀬(びせ)へ遊びに行ってきた様子をお伝えします。
備瀬の見どころと言えば、集落内に立ち並んだ古民家を取り囲むように繁茂している、フクギ並木。備瀬集落内のお食事処も合わせてご紹介します。
そんな場所に惹かれて移住して約8ヶ月、現地でWebライターをしているきららが、沖縄本島の北部のエリア、備瀬(びせ)へ遊びに行ってきた様子をお伝えします。
備瀬の見どころと言えば、集落内に立ち並んだ古民家を取り囲むように繁茂している、フクギ並木。備瀬集落内のお食事処も合わせてご紹介します。
沖縄の歴史を見守ってきた「フクギ並木」
沖縄自動車道許田(きょだ)インターチェンジを降りて一般道を走ること、約50分。沖縄本島の北部にある、本部町の中に「備瀬」はあります。
琉球王朝時代、風水の考え方から、フクギの植林は、沖縄の土地のエネルギーが海の外へ流れてしまわないように、そして海からの風や砂などを防ぐためにと国をあげたプロジェクトとなりました。
そのため、備瀬集落内にあるフクギの中でも最も古いものは推定樹齢300年とも言われています。
フクギの木は、10メートルから20メートルの樹高にまで成長します。また、砂地でも中心の値を地中深くまっすぐ伸ばし、互いに値を絡ませあう特徴があるため、並べて植えるとまるで緑の壁のよう。そのため、沖縄では古くから防風・防砂林として使用され、備瀬では集落全体を包み込む守りの森となりました。
それだけではなく、フクギの樹液は染料としても使用され、紅型、琉球紬、久米島紬などで黄色を発色するための材料ともなっていました。
それだけではなく、フクギの樹液は染料としても使用され、紅型、琉球紬、久米島紬などで黄色を発色するための材料ともなっていました。
このように、沖縄の歴史と古いつながりのある「フクギ並木」。
並木の間から差し込む木漏れ日は暑い夏の時期でもゆったりとした時間と涼しさを感じさせ、白く美しい砂で彩られた道とフクギの緑のコントラストが胸を踊らせてくれる場所です。
フクギ並木を抜けた向こうには、どこまでも続く青い海が広がっています。
天気のいい日は、太陽が海面に反射して眩しく感じるくらい。
ブロック塀があるので、腰掛けて気持ちのいい海風を全身で感じるのも、おすすめの過ごし方です。
天気のいい日は、太陽が海面に反射して眩しく感じるくらい。
ブロック塀があるので、腰掛けて気持ちのいい海風を全身で感じるのも、おすすめの過ごし方です。
美しい貝殻の宝庫「丸仲工芸(まるなかこうげい)」
入り口から順路に沿って歩いていくと途中にあるのが、きれいな貝殻や貝殻で作られた雑貨を販売しているお店「丸仲工芸(まるなかこうげい)」。
ここでは、備瀬周辺はじめ沖縄県内でとれる貝殻を中心に数え切れないほど多くの種類の貝殻が販売されています。
これほどたくさんの貝殻が販売されているお店は、日本各地を探してもなかなか見つけられないのではないでしょうか。
ここでは、備瀬周辺はじめ沖縄県内でとれる貝殻を中心に数え切れないほど多くの種類の貝殻が販売されています。
これほどたくさんの貝殻が販売されているお店は、日本各地を探してもなかなか見つけられないのではないでしょうか。
あぐー豚の旨味と甘みに舌鼓を打つ「ちゃんや〜」
備瀬に住む方はとてもきれい好き。毎朝早くから、集落内の道の掃除をされます。そのため、どこを歩いても落ち葉などをあまり目にすることがありません。
そんなきれいな道を歩いて備瀬の集落の中心まで歩いたところで、ハートの形の落ち葉アートを見つけました。
そんなきれいな道を歩いて備瀬の集落の中心まで歩いたところで、ハートの形の落ち葉アートを見つけました。
このハートの落ち葉アートのすぐ横に、風情漂う古民家に目を奪われる「お食事どころ ちゃんや〜」があります。
沖縄の豚肉と言えばやはり「あぐー豚」。ここではその中でも特に北部(やんばる地域)で育てられた「やんばるあぐー豚」を食べることができます。
沖縄の豚肉と言えばやはり「あぐー豚」。ここではその中でも特に北部(やんばる地域)で育てられた「やんばるあぐー豚」を食べることができます。
お店一押しの「あぐー豚しゃぶしゃぶのセット」は、メインのしゃぶしゃぶはもちろん、前菜としてソーメンチャンプルーや新鮮な海ぶどうの刺し身、きゅっと味にしまりのあるもずく酢を堪能。もちろん、ごはんとアーサー汁(あおさのお吸い物)もついてきますよ。
メインのしゃぶしゃぶは、軽く火に通して食べると、ふわっとしたあぐー豚の甘い旨味が口の中に全体に広がります。油はさらっとしているので、まったく重くなく、いくらでも食べられそう。
付け合せの島野菜は、軽く火に通して食べると野菜の甘さを存分に堪能することができます。野菜ってこんなにおいしかったかな・・・と一瞬考えてしまうほどに感動しました。
レンタサイクルでフクギ並木を颯爽と走ろう
備瀬集落内は1時間〜1時間半ほどかけて徒歩でゆっくりと散策することもできますが、「レンタサイクル」サービスを利用することもおすすめです。
フクギ並木を自転車で颯爽と走り抜けると、気持ちのよい風に乗ってどこまでも走り続けられるような気分になれますよ。
フクギ並木を自転車で颯爽と走り抜けると、気持ちのよい風に乗ってどこまでも走り続けられるような気分になれますよ。
徒歩で散策している方や、車を利用している地元の方なども同じ道を使用しますので、お互いに譲り合って事故のないように進みましょうね。
水牛車にゆられてのんびりツアーはいかが
レンタサイクルはありきたりでつまらない!という方は、水牛ツアーはいかがでしょうか。おとなしくて、のんびりした性格の牛にのって、ゆったりと散策することができます。
レンタサイクルと同じく備瀬入り口に、水牛車でフクギ並木を回って案内してくれるお店があります。
レンタサイクルと同じく備瀬入り口に、水牛車でフクギ並木を回って案内してくれるお店があります。
これほど美しい景色を目の当たりにしたらはしゃいでしまう気持ちもありますが、備瀬は、古くから先祖崇拝の息づく神聖な村です。
集落には御嶽(うたき)を含む聖木、聖石が点在しており、なおかつ村人の生活の場でもあります。
訪れる際にはマナーを守りながら、備瀬の神聖な空気を楽しんでくださいね。
集落には御嶽(うたき)を含む聖木、聖石が点在しており、なおかつ村人の生活の場でもあります。
訪れる際にはマナーを守りながら、備瀬の神聖な空気を楽しんでくださいね。
三輪きらら
フリーWebライター、三輪きららです。2016年8月より沖縄へ移住し、海と空気に癒されています。
まだまだ修行の身ですが、沖縄のディープスポットを中心に、より多くの方に沖縄の魅力をお伝えできるような記事を書かせていただきます。よろしくお願いいたします。
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。