日本三大八幡のひとつに数えられる福岡市東区の筥崎宮(はこざきぐう)。毎年6月1日から30日まで、境内奥にある「あじさい苑」が公開されます。周辺は古民家をリノベーションした食事処やカフェ、ベーカリーがあり、ノスタルジックな雰囲気。雨上がりの休日、のんびりと散策を楽しんでみませんか。
3500株のあじさいが咲き競う「筥崎宮 あじさい苑」
地下鉄貝塚線・箱崎宮前駅を出て鳥居をくぐり、3分ほど歩くと筥崎宮の楼門が見えてきます。勝負ごとや厄除けにご利益があると評判の神様で、毎年福岡ソフトバンクホークスの選手たちが優勝祈願に訪れることでも有名です。
あじさい苑(入苑料300円)は、本殿右手の小道を抜けた奥。苑内にはおよそ3500株、和洋あわせると100品種ほどのあじさいが咲き乱れ、九州随一の規模を誇ります。6月17日(土)、18日(日)は演奏会を開催し、花と音楽のコラボレーションが楽しめます。また同時期には参道沿いにある「神苑花庭園」のゆりが見ごろを迎えるので、合わせてでかけてみてはいかがですか。
自家農園の自然薯を使ったとろろご飯が最高「筥崎とろろ」
筥崎宮から歩いて5分ほどの場所にある「筥崎とろろ」は、福岡県・九千部山の麓で育てた栄養満点の自然薯が味わえる専門店。築100年を超える古民家を活用していて、どこかおばあちゃんの家に遊びに来たような懐かしさを感じます。土間の一角にはお店で使っている小石原焼・辰巳窯の器を展示していて、こちらは購入することもできます。
ランチの人気メニューは、麦ごはんにとろろ、味噌汁、牛タンなどがついた「筥とろ御膳」。自家農園で育てた自然薯は「九千部朱薯(くせんぶあかいも)」というブランドで、ビタミンやポリフェノールを多く含んでいます。滋養強壮に効果があり、さらにのどごしがよくあっさりといただけるので、暑さで食欲が落ちるこの時期、夏バテ対策としてもおすすめです。
抹茶ラテとスイーツでひと息「筥崎鳩太郎商店」
筥崎宮一之鳥居の斜め向かいにある「筥崎鳩太郎商店」は、古民家をリノベーションしたカフェ&居酒屋。お昼は福岡県八女市の抹茶を使った和風スイーツやランチを楽しむことができます。
なかでも、おすすめは抹茶ラテ。茶房スタッフの林さんが茶園をめぐって厳選した抹茶の苦みと、きび砂糖のやさしい甘さがちょうどいいバランスです。好みで練乳を少したらすと、風味もこくも増してさらにおいしいですよ。お茶請けには、自家製の求肥に竹炭とクルミを練り込み、しょうがの風味を効かせた「てつはう餅」をどうぞ。
昭和レトロな対面式のベーカリー「ナガタパン」
築70年の古民家を活用したベーカリー「ナガタパン」は、「筥崎鳩太郎商店」のお隣。木枠のガラス戸をガラガラと鳴らしながら開けると、対面式のショーケースがあり、石窯製のパンが行儀よく並んでいます。
およそ45種類のパンのうち、半数ほどは創業時からあるロングセラー。石窯で焼いたパンは、遠赤外線の効果で生地にすばやく熱が通り、中はふわっと、外はカリッと香ばしいのが特徴です。価格は100円から300円ほどと手ごろなので、たくさん買っておみやげにするのもいいですね。
今回のアジサイさんぽマップはこちら
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いかがでしたか?
6月半ばころにはあじさいが満開になり、美しさが際立ちます。花を愛でたり、古民家でおいしいグルメを味わったりして、リフレッシュしてくださいね。
いかがでしたか?
6月半ばころにはあじさいが満開になり、美しさが際立ちます。花を愛でたり、古民家でおいしいグルメを味わったりして、リフレッシュしてくださいね。
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文:平田愛