清き水を祀る社「金蛇水神社」へ
創始年代は不詳ですが、この地で稲作が始まる遥か昔に、仙台平野に流れ出す沢の出口に水神様をお祀りしたのが始まりと言われています。
金運円満の神社として知られる一方、清流を守るこの「金蛇水神社」は、“水清き花の社(やしろ)”とも呼ばれています。4月から5月下旬にかけて、桜や藤、牡丹、ツツジといった花々が境内や外苑に咲き乱れ、訪れる参拝客の目を楽しませてくれます。
特に、5月中旬には、外苑の1500株以上の牡丹が満開をむかえ、息を呑むような華やかな光景が広がります。
5月10日から約2週間、開催される牡丹の饗宴「花まつり」
「花まつり」開催期間中、100坪ほどの「牡丹園」が一般に開放され(入園料200円)、見事な牡丹を眺めながら散策を楽しむことができます。
「牡丹園」に咲く牡丹は、100種類以上。富の象徴といわれる牡丹にふさわしい大輪の赤い花や、小ぶりで愛らしい黄色や縞模様の花など、ひと口に牡丹といっても、色や形はさまざま。一輪一輪じっくり眺めながら歩いていると、時の経つのも忘れてしまうほどです。
牡丹は、最初にピンクの花が開花し、最後に開花期間の長い黄色の花が咲くのだそう。訪れるたび、新鮮で瑞々しい花々の表情を楽しむことができます。
「花まつり」の開催期間は決定していますが、気候によって牡丹が早く咲く場合は、開催期間前に園を開放します。HPで開園情報をチェックしてみてくださいね。
〇花まつり
[日時] 5月10日(火)~25日(水)
[場所] 金蛇水神社・牡丹園
[時間] 8:30~16:30
[料金] 200円(境内の参拝は無料)
鳥居をくぐるとすぐ目の前に紫の優美な花を咲かせた藤棚「九龍(きゅうりゅう)の藤」があります。樹齢300年以上のこの老木は、牡丹と同時期に満開を迎え「花まつり」に彩りを添えます。
もともと株が9又に分かれていたことからこの名で呼ばれるようになった「九龍の藤」。
ねじれるような不思議な幹や、蝶のような小さな花が房になった高貴な花姿に、吸い込まれるように見入ってしまいます。
美人祈願のお守りやキュートな表情のおみくじがおすすめです
「美人鏡守」は、美人・健康のお守りです。中に丸い鏡が封入してあり、その鏡の力により穢れを祓い心身共に美しくあるように祈願されています。
鮮やかな花に囲まれた境内はいるだけで心の中から綺麗になるような気がしますが、お守りもあれば、さらに心強いですね。
「白へび金運お巳くじ(500円)」は、白へびが金色のおみくじをくわえた陶器のおみくじ。つぶらな瞳がなんともキュートです。
10数体並ぶ中から1体を選び運勢をチェックしましょう。おみくじは、境内に結びつけて帰ってもいいのですが、蛇にくわえさせたまま持ち帰り、日頃の教訓として手元に置いておくのもおすすめだそうです。
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文:星マチコ