山形県の蔵王エリアにある「ミツバチガーデンカフェ」。心地よいテラス席に座り、花であふれる庭を眺めながら、しっとりふわふわのパンケーキが味わえます。さまざまな色のバラが咲き誇る5月下旬に訪れるのがおすすめですよ。
ミツバチの巣をイメージした六角形の建物
JR山形駅から奥羽本線に乗り、かみのやま温泉駅で下車。そこからバスで約10分、のどかな山形蔵王のふもとに「ミツバチガーデンカフェ」はあります。オーナーの山川まどかさんは「ミツバチが花と巣を往復するように、何度もカフェに足を運んでほしい」という思いをこめて、名付けました。
ウッドデッキに囲われた敷地に足を踏み入れると、六角形のかたちをしたユニークな建物が見えてきます。庭に咲く花が映えるようにあえて外観を土の色にしたり、バラのツルを建物にからませるため屋根の一部を網にしたりなど、ディテールにオーナーの思い入れが感じられます。
花の甘い香りに包まれる自慢のフラワーガーデン
「ミツバチガーデンカフェ」の魅力のひとつは、バラが可憐に咲き誇るフラワーガーデン。白やピンク、黄色など、さまざまなカラーのバラやハーブ、木々の緑が、季節ごとに庭を覆い尽くします。ぐるりと周遊できる広い庭には、ベンチがあるので、ゆっくり座りながら草花を眺めることもできますよ。
はちみつとバターが香るほかほかのパンケーキ
フラワーガーデンをお散歩したあとは、スイーツをいただきましょう。こちらのメインメニューは、小麦が香る素朴な味わいのパンケーキ。この日は一番人気の「スノーハニーパンケーキ」をセレクトしました。
ダッチオーブンでサーブされるほかほかのパンケーキは香ばしく、たまごとアーモンドプードルをたっぷり使っているので、ふんわりしながらもしっとり食感。トッピングのバターには、はちみつが結晶化した“スノーハニー”を混ぜ合わせ、バターの濃厚な味わいととシャリシャリとした歯ざわりを楽しめます。しっかりと食べ応えがあるので、ランチにもおすすめですよ。
どこか懐かしい味わいのホームメイドパイ
スイーツはスコーンやパイもラインナップ。なかでも「ホームメイドチェリーパイ」は、ファンが多い定番メニューです。バターがシンプルに香り、食感はクッキーのようにサクサク。パイのなかには、サワーチェリージャムがたっぷり! しっかりとした甘さのあとにさわやかな酸味も感じられ、バターがたっぷり入ったパイのまろやかな味わいも引き立てています。
天気が良くあたたかな日には、清涼感たっぷりの「ラズベリー&ローズ」はいかが? コーディアルと呼ばれる季節の花やハーブ、フルーツを漬け込んだオーガニックのシロップをソーダで割り、アクセントにレモンとミントをトッピング。ラズベリーとローズの華やかで甘い香りが、体のなかに満たされるようです。
5月下旬から6月初旬のバラの最盛期には、県内外から多くの人が庭を楽しみに訪れる「ミツバチガーデンカフェ」。季節ごとに咲く草花と焼きたてほかほかのパンケーキで、心も体も癒されてみませんか?
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文:石山せりこ 写真:板元義和