イタリア・シチリア島といえば、魚介が美味しいというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
地元の人に「新鮮な魚介を手に入れるなら」と聞くと、真っ先に名が挙がるのは、間違いなくシチリア島第二の街カターニア(Catania)にある魚市場。カターニアの魚市場は、シチリア島内の一般の人が利用できる魚市場の中では最も大きく活気があり、カターニアで外せない観光スポットの1つになっています。
そんな魚市場の、まさに”ど”真ん中に有名なオステリアがあるというので行ってきました。
目次
オステリア・アンティカ・マリーナ(Osteria Antica Marina)
カターニアの魚市場内に店を構えるオステリア・アンティカ・マリーナ(Osteria Antica Marina)。
アンティカ・マリーナは、イタリア版ミシュランガイドとも言われている「ガンベロ・ロッソ(Gambero Rosso)」でも紹介されており、ただ「だって魚市場の中にあるんだから美味しいでしょ」だけではないことがうかがえます。
さすが有名店だけあって大盛況。13時のお昼時に予約なしで行ったのは完全にミスでした。14時以降なら空いているということで、名前を伝えてテーブルを予約しました。皆さまには事前のご予約を強くおすすめします。
必食のアンティパスト(前菜)
アンティカ・マリーナに行ったら絶対に注文したいアンティパスト(前菜)から。今回は魚介盛り合わせを人数分注文しました。筆者を含め3人で食事をしたのですが、1人分ずつお皿に盛ってきてくれました。
魚が3種類、海老と牡蠣。シチリアのオリーブオイルと塩とライムでシンプルにいただきます。シチリアで有名な生シラスはレモンスライスに乗ってお皿の中央に。
連れがお酒を飲めなかったので、最初は筆者も遠慮していたのですが…、このアンティパストを目の前にしたらワインを注文しないわけにはいきませんでした。
今回は生の魚の盛り合わせでしたが、次回はシチリア流に加熱調理したアンティパストも試してみたいと思います。盛り合わせだけでなく、フリットや魚介のスープ、タルタルなど他のメニューも充実しています。
アンティカ・マリーナのプリモピアット
今回アンティカ・マリーナで注文したパスタをご紹介します。
まず、シチリアが発祥とも言われているイカスミのスパゲッティ。何度かシチリアで食べたことがありますが、リコッタチーズを使ったクリームと一緒にいただくのは初めてで新鮮でした。
続いて、イカとまぐろのカラスミを使ったパスタ。カラスミといえば、ボラのカラスミが一般的ですが、シチリアはまぐろのカラスミが有名です。1度は試したいシチリアグルメです。パスタにはカラマラータというカラマリの形をしたパスタが使われています。
こちらは海老とアーモンドのペストのパスタ。パッケリという大きな筒状のパスタが使われています。全部美味しかったのですが、特にこのパスタは筆者のおすすめです。クリーミーなアーモンドのペストをたっぷり絡めてパスタを頬張ると、口の中に海老の旨味がしっかり広がり最高でした。
今回はお腹がいっぱいになりここまででしたが、セコンドやドルチェももちろん充実していますので次回はぜひ試してみたいと思います。
店舗情報
- オステリア・アンティカ・マリーナ(Osteria Antica Marina)
- 住所: Via Pardo, 29, 95131 Catania CT
- 電話番号: (+39)095-348197
- 公式HP(英語):Osteria Antica Marina
※予約推奨
日本に姉妹店も!
イタリア旅行のみならず、気軽に海外旅行をするのがまだまだ難しいこのご時世…。
ということで、アンティカ・マリーナの姉妹店「シチリア料理ピスカリア」で、日本にいながらシチリアを味わってみてはいかがでしょうか。
<写真提供:シチリア料理ピスカリア>
木を基調とした、温かく落ち着いた雰囲気のお店でいただけるのは、自然栽培の野菜や地魚を使った自然派シチリア料理。シチリア・イタリア各地のナチュラルで美味しいワインも豊富に取り揃えられているそうで、お料理と合わせるのが行く前から楽しみになりますね。
<写真提供:シチリア料理ピスカリア>
<写真提供:シチリア料理ピスカリア>
ちなみに「ピスカリア」というのは、シチリア方言で「魚市場」の意味。姉妹店ということで、アンティカ・マリーナとの合同イベントも開催されています。
<写真提供:シチリア料理ピスカリア>
FacebookとInstagramのピスカリア公式ページでは美味しそうなお料理の写真も多数。ぜひチェックしてみてください。