2021年8月現在、新型コロナ関連のほとんどの制限は解除されているイギリスですが、やはり海外旅行はまだ完全に自由にはできません。旅行前と旅行後の数回にわたるPCR検査、行先によっては帰国後の自主隔離など手続きも難しく、以前のように気軽に海外で夏のバカンスを楽しめる状況はまだお預け状態です。
そのため、イギリスでは国内でのステイケーションが大人気になっています。今回は日本人にはほとんど知られていないイングランド最西部にあるラドローという素敵な街をご紹介したいと思います。
目次
- ラドローってどこ?
- 絶対見逃せない!ラドロー城
- 現地の生活を垣間見られる!ラドローマーケット
- 絵になる建物の並ぶ街並み
- パブ巡りで旅の疲れを癒す!
- 川沿いで癒される
- 世界遺産アイアンブリッジへの拠点としてもおすすめ
- 知られていない美しい街、村が点在するイギリス
ラドローってどこ?
<古い街並みが残るラドロー>
ラドローはバーミンガムから約50kmほどのところ、ウエールズとの国境近くにある人口1万1千人ほどの街です。11世紀ごろからの歴史があり、古くからの建物も多く残されていることでも有名です。
絶対見逃せない!ラドロー城
ラドローに来たら絶対に見逃せないのはラドロー城です。テム川沿いを見下ろす高台に建てられたラドロー城は、11世紀後半に建設されたお城です。中世にはウェールズを統制するための拠点として、イングランド国王やその王子の住まいとしても使われていました。
現在は、中世のお城の廃墟というたたずまいですが、人がひとり通るのがやっという暗くて細い螺旋階段を上る塔など、かつての姿が想像できる部分も残されており、見ごたえ十分です。
<ついつい写真を撮りすぎてしまうラドロー城>
<お城内の塔からの眺めも最高です>
- URL:https://www.ludlowcastle.com/
- 時間:毎日10時から5時見学可能
- 入場料:大人8ポンド(約1,200円)、子供3.5ポンド(約520円)
現地の生活を垣間見られる!ラドローマーケット
ラドローは古くからマーケットタウンとしても知られており、ラドロー城前の広場では火曜日以外の毎日、マーケット(蚤の市)が開催されています。曜日によって、アンティークマーケットや地元のファーマーズマーケットなど内容が異なりますが、筆者が訪れた日は、日用品や生鮮品といったいわゆるなんでもありの日でした。
<地元の窯元の陶器>
<イギリスらしい色合いがきれいな花>
<季節の野菜や果物>
<カメラ関連?雑貨など>
絵になる建物の並ぶ街並み
ラドローの一番の魅力は、街並みの美しさです。街の中の多くの建物が16世紀ごろに建てられたものが多く、古いものでは12世紀までさかのぼる、というようなものまであります。小さな街なので、地図を見ず、のんびり思うままに歩いてみるのもおすすめです!
<黄色が特徴的な建物>
上品なアイビーと白いお花のハンギングバスケットが洗練しています。
<どこをとっても絵になる街の中心部>
パブ巡りで旅の疲れを癒す!
古き美しきイギリスの田舎町歩きのもう一つの楽しみは何と言っても、地元に愛される趣のあるパブで地元のビールを飲むこと!ラドローには、数十メートルごとに古いパブがあり、どのパブも外れなしです。
チャーチ・イン
筆者が入ったおすすめのパブ、チャーチ・インはスタッフも大変フレンドリー。地元のエールビール、ラドロービールのブロンドとゴールデンを試飲させてくれました。日ごろはラガービールを好んで飲む筆者ですが、エールビールでもきりっとしたさわやかさのあるゴールデン・ラドロービールはとってもおいしかったです。
<現在もほぼマスク着用のパブ>
<ラドロービール>
おいしいイギリスビールには、定番フィッシュ&チップスが食べたくなります!
<フィッシュ&チップス>
川沿いで癒される
ラドロー城はテム川という川沿いの崖の上にあるのですが、ラドロー城周辺を散策するのもまた癒されます。ラドロー城から下ること10分ほどで浅瀬の川のほとりへとでることができ、子供たちがキャッキャと水遊びをしたり、網で魚をすくったりと地元の家族連れでにぎわっていました。
世界遺産アイアンブリッジへの拠点としてもおすすめ
イギリスの産業革命を象徴する、世界で初めてかけられた鉄の橋、アイアンブリッジは世界遺産にも登録されています。このアイアンブリッジはラドローから約30km、車で45分ほどのところにあります。アイアンブリッジへの拠点としても、ラドローはとても便利でおすすめです。
知られていない美しい街、村が点在するイギリス
新型コロナの影響で海外旅行が今年も楽しめない2021年の夏休みでしたが、イギリス国内へ目を向け、美しいイギリスの街、ラドローを訪れることができました。