Bonjour!

世界中の多くの国と同じく、まだまだ気軽に国外旅行はできそうにないフランス。今年の夏休みも去年に引き続き国内旅行をする人が多かったようです。

幸いフランスの広い国土には様々な多様性を持つ自然や歴史ある地方都市があり、10年以上住んでいる筆者もまだまだ行ってみたい場所が数え切れないほどあります。

今回はそんなフランスの地方都市のひとつ、ブルゴーニュ地方とシャンパーニュ地方の間にある木造建築が有名な街、トロワ(Troyes)をご紹介します。

目次

シャンパーニュ地方の中心地として栄えた街「トロワ」

トロワ(Troyes)はパリから南西に車で約3時間、中世にはシャンパーニュ地方の中心地として栄えた古い街です。どのくらい古いかというとなんとローマ時代にはすでに存在していた記録があるほど。当時はアウグストボナという名で呼ばれていました。

トロワと呼ばれるようになったのは13世紀ごろから。中世にはこの街の大聖堂で十字軍遠征を行ったテンプル騎士団の創設が行われたり、16世紀〜20世紀に入るまでの長期間ニット産業の中心地だったりと、経済や産業の中心になってきた街でした。

トロワの中心部<トロワの中心部。おとぎ話のような木骨の街並みが続く>

現在はシャンパーニュ地方の街といえば有名なシャンパーニュ生産地であるランスやエペルネなどですが、今でもトロワはオーブ県の県庁所在地となっており、ベルギーやオランダなど欧州からの観光客に人気があるそうです。

トロワの中心部は歴史保存地区として指定されており、とても古い街並みが残っています。このエリアには16世紀から17世紀に建てられた木骨の家やルネサンス様式の屋敷が所狭しと密集しており、中世の村にタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができます。

トロワの中心部<1階よりも2階がせり出しているのは当時の税金対策なのだとか>

路地裏感覚が楽しい、歴史保存地区にある「猫の小道」

木造の建築物がひしめき合うトロワの歴史保存地区。ぶらぶら散策しているとちょっと入ってみたいような魅力的な路地がいくつかあります。

中でも訪れたいのは「猫の小道(La Ruelle des Chats)」と呼ばれる細い路地。猫が飛び移れそうなほど建物の間が狭いことからこう呼ばれているのだそう。お互いに支え合っているような木造建築、キャットタワーのように複雑な段差がとても面白い建築です。

猫の小道<猫に誘われて別世界に行ってしまいそうな猫の小道の入り口>

猫の小道<2つの建物には梁が渡され、互いに支え合っている>

猫の小道<見上げていると猫のレリーフを発見>

猫のレリーフ<ヒゲまできちんと彫られています>

猫の小道

7つしか残っていない内装細工で有名なサント・マドレーヌ教会

トロワは中世に十字軍遠征を行ったテンプル騎士団が創設されるなど、歴史的にキリスト教と関係が深い街です。歩いて横断できるほどの街のサイズと比較すると、ちょっと多すぎるのでは?と思うほどたくさんの教会があります。

中でもサント・マドレーヌ教会(L’église Sainte-Madeleine)はトロワで最も古い教会として知られています。見どころはフランス国内には7つしか残っていないと言われる内陣仕切りの彫刻とステンドグラス。彫刻は16世紀のもので、繊細な造りは石とは思えないほどです。

サント マドレーヌ教会<とても珍しい内陣仕切り。レース細工のように繊細な彫刻が美しい>

ステンドグラス<保存状態のよいステンドグラスも必見>

サント・マドレーヌ教会

フランス旅行でチェックしたいものといえばご当地のアレ!

旅行の楽しみといえばその土地でしか味わえないご当地グルメですが、お酒好きにとって見逃せないのはその土地で造られるワインではないでしょうか。よく知られるようにフランスでは地方によって全く個性の違うワインを生産しており、生産者に会って話を聞いたり試飲したりするのはとても楽しいもの。生産地では都市部で買うより比較的安く手に入れることができるのも魅力のひとつです。

トロワはシャンパーニュ地方ですのでシャンパーニュを揃えているワインショップ「オ・クリウール・ドゥ・ヴァン(Aux Crieurs de Vin)」を訪れました。こちらでは数種類のシャンパーニュをグラスで試飲(有料)してからボトルで購入することができます。スタッフの皆さんも知識が豊富でとても親切に現地の生産者の説明をしてくださいました。

ハムやチーズなどのおつまみも提供しているほか、ランチタイム、ディナータイムには食事も楽しめます。

シャンパーニュ<お店のテラスでトロワの木骨建築を眺めながらシャンパーニュを試飲>

メニュー<グラスワインは1杯3.5ユーロから。安いです。>

オ・クリウール・ドゥ・ヴァン

フランスのドライブ旅行ではミシュランガイドが大活躍!

今回のようなドライブで大活躍するのがミシュランガイドです。三つ星レストランで有名なミシュランガイド、本来はタイヤ会社ミシュランのドライブガイドとして発刊されたことをご存知でしょうか?

ドライブ旅行をする時、ミシュランのマップは地図上におすすめレストランの印がついているのでとても検索しやすいです。トロワのような地方都市を訪れた時も美味しいレストランを見つけることができます。

もちろんインターネットでも検索できますが、本を頼りにしたアナログな旅もたまには良いものです。

ガイドブック<フランスのドライブで本領発揮するミシュランガイド>

今回はミシュランガイドに掲載されていた「オーベルジュ・ドゥ・サント・モール」というレストランを訪れました。想像していたような田舎スタイルではなく、かなり洗練されたレストランだったので驚きましたが、とても美味しいレストランでした。

オーベルジュ ドゥ サント モール<知らない土地でも美味しいものがいただけました>

ご当地ワイン
<分厚いワインリストからソムリエに選んでもらったご当地ワイン>

オーベルジュ・ドゥ・サント・モール

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