ミュージシャンやDJ、アーティスト、ダンサーなど、流行に敏感なお洒落な人たちが集まる人気クラブ「ヌブル(Nublu)」が、マンハッタンのアルファベット地区、アベニューCの4丁目と5丁目の間から、5ブロック北の9丁目と10丁目の間に移転してから今年で約5年になります。以前、Nubluがあった店舗は、Nublu Classicとして営業を続けています。
左のドアはNubluへ、右のドアは2階のStudio 151へと続きます。
3店舗とも、私の四半世紀以上にわたる友人で、スウェーデンとトルコ出身のミュージシャン、プロデューサー、ヌブルレコードズ創設者のイルハン・アーサヒンが経営しています。
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ヌブル(Nublu)
ドアを開けて階段を降りると、右にバーがあり、左の壁沿いにソファが2つ。テーブルなどはなく、ほとんどの客は立ったまま飲み物や音楽を楽しみます。新しいNubluは、こじんまりとして細長いオリジナルの店よりかなり広くなり、天井も高く、ステージもあります。
この写真は、2階から入口に向けて撮ったもの。開店前なので明るいですが、普段は暗くて照明が躍っています。
ステージ横の階段を上がって2階に行くと、もう1つバーがあり、スツールとソファがいくつか置かれています。ここも営業中は暗いです。
同店では、連日、ライブが行われています。だいたい一晩に1組以上のバンドが演奏し、DJが音楽を流す時間も。サウンドシステムには定評があります。
出演するのは、無名のバンドから、ブルーノートや大きな会場に出演するようなワールドクラスのバンドまで様々。ジャンルも、ワールドミュージックから、ヒップホップ、ジャズなど、なんでもありです。定期的にジャズ・フェスティバルを開催していますが、出演するのはジャズバンドばかりではありません。
お店が混んでくるのは遅い時間からです。ライブもだいたい、予定時間より遅れて始まるのが常。
スタジオ151(Studio 151)
Nubluよりも少し大人っぽい雰囲気の2階のラウンジは、バーカウンターの他、テーブルと椅子、ゆったり座れる低めのソファなどが置かれています。Nubluのようなちゃんとしたステージはありませんが、ここでもたまにライブ演奏をやっています。まだ時間が早かったので人が少ないですが、ここも遅くなると人でいっぱいになります。
Studio 151では、枝豆やきんぴらごぼうなどの日本のおつまみも提供していて、なんと寿司もあり、小さいですが奥には寿司カウンターもあります。
寿司を握っているのは、ブルーリボンスシやジュエルバコといったニューヨークの寿司の名店に勤めていたカムイ・スミダさん。ちゃんと日本語を話す正真正銘の日本人です。
握り寿司のほか、ロール寿司も色々揃っています。
この手巻き寿司は、左がトロうにロール(16ドル)で右がツナアボガドロール(10ドル)。
イルハンから、2階で寿司を始めたと聞いて、きっと”なんちゃって寿司”に違いないと期待していませんでしたが、ロールも握り寿司もとても美味しくて驚きました。
寿司を始めたのはコロナで一時閉店した後に復活したタイミングで、店の名前もStudio 151からStudio 151/ICHIGO ICHIに変えたようです。最初、”一期一会”かと思いましたが、よく見ると151を日本語読みしただけの”イチゴイチ”なのでした。
おまかせも80ドルで提供していて、ニューヨークの食通の間で人気が高まっているようです。
Nublu
- 住所:151 Avenue C, New York, NY
- 営業時間:午後7時~翌午前4時(日~火曜は午前2時まで)
- 定休日なし
- HP:Nublu
Studio 151 (2階)
- 営業時間:午後6時~翌午前4時まで(日・月曜は午前2時まで)
- 定休日:火曜日
- HP:Studio 151