新型コロナウイルスの影響で観光客が激減したニューヨークですが、パンデミックの最中にも、新たな観光名所が数々オープンしていました。なんといっても、2021年に1番の話題をさらった新たな観光名所は、総工費33億ドルをかけて、2021年9月に完成し10月21日にオープンしたマンハッタンのミッドタウンにある超高層ビル「ワン・バンダービルト」の「サミット(SUMMIT)」でしょう。

ワン・ワールドセンターに次ぎ、マンハッタンで2番目の高さを誇るオフィスビルである、地上1,401フィート(約427m)の「ワン・バンダービルト」。その最上部にあたる地上91階から93階までの3フロアに設けられた展望台からは、360度のパノラマでマンハッタンの景色を楽しむことができます。しかしサミットは、単に展望台というだけではなく、没入型体験空間、また知覚空間といった面を併せ持つ、「ニューヨークで最も、異次元体験が楽しめる場所」。そして、忘れてはならないのは、最高にインスタ映えするスポットでもあります。

目次

グランドセントラルに直結

サミットは、グランドセントラル・ターミナルからバンダービルト・アベニューを挟んだ真横という便利な立地で、入口は、地下でグランドセントラル・ターミナルに直結しています。メインコンコースから、西の端にあるバンダービルト・パッセージに向かって下さい。地上からアクセスするには、42丁目のバンダービルト・アベニューとマディソン・アベニューの間にある45 E 42 Stからビルに入って下さい。

空間の紹介

「メインルーム」

メインルーム
<Courtesy SUMMIT One Vanderbilt>

エレベーターで91階まで上がると、まわりの壁がガラス張り、床や天井や一部の壁がガラスや鏡張りといっためまいがしそうなメインルームが広がります。ガラスを通してワン・ワールドセンターやセントラルパーク、ハドソンヤード、ブルックリンブリッジなどを見渡せ、エンパイアステートビルとクライスラービルを間近に見ることができます。

メインルームは2フロア分の高さになっていて、2階部分にあるバルコニーに上がると、外の景色はもちろん、メインルームが上から見渡せます。

昼間はもちろんのこと、夜の夜景や晴れた日、雨の日、雪の日、寒い日も暑い日も、さまざまなマンハッタンの景色を快適に楽しむことができます。

「エアー(Air)」

Air<Courtesy SUMMIT One Vanderbilt>

アーティスト、ケンゾー・デジタル氏によるアートインスタレーション「エアー」は、巨大な鏡張りの部屋に大小の銀色のボールが浮遊する、絶好のセルフィースポットです。夜になると照明があてられ、幻想的な雰囲気になります。

ケンゾー氏が記者会見で「ニューヨークへのラブレター」だと語っていたこの空間の構想は、25年来抱き続けた夢で、具現化するのに3年を費やしたといいます。今まで経験したことがないような、インターアクティブアートを体験しましょう。

草間彌生氏の「クラウズ(Clouds)」

クラウズ
<Courtesy SUMMIT One Vanderbilt>

アート展示スペースには、日本が世界に誇る芸術家、草間彌生氏の作品「クラウズ」が展示されています。床に敷き詰められた、色々な形や大きさをした銀色の水滴のような作品は、まるで、大きなティファニーのペンダントトップのようですが、タイトルからすると、雲を模したもののようです。

「レビテーション(Levitation)」

レビテーション

マディソン・アベニューの1,063フィート(約324m)上空に設置された、床も壁も天井も透明なガラスの箱型バルコニー「レビテーション」に入って、空中浮遊を体験してみましょう。高所恐怖症の人は注意。

「アプレイ(Après)」

アプレイ
<©Francesco Sapienza>

3つ目のフロアには「シェイク・シャック」や「ユニオン・スクエア・カフェ」の創業者ダニー・マイヤー氏のユニオンスクエア・イベンツが手がけるカフェ&バースペース「アプレイ」があります。世界の料理とニューヨーク風のアレンジを融合させた、サミット・ワン・バンダービルトだけの特別なメニューを味わえます。

グラス片手に、標高1,100フィート(約335m)の高さに設置された開放式テラスやインドアのラウンジから眺めるニューヨークの景色は、圧倒的。

「アセント(Ascent)」

アセント

壁も床もすべてガラス張りのスリル満点なエレベーター「Ascent」に乗ると、それより更に上の最上部まで行くことができます。ここからの眺めは圧巻。こちらも、高所恐怖症の人は足がすくんでしまうかもしれません。

サミットの出口には、ギフトショップもあります。

入場料とチケットの購入

入場料は、昼は大人39ドル、6~12歳の子供33ドル。夜は大人も子供も49ドル。ガラス張りエレベーター「アセント」の利用を除く、サミットのすべてのフロアへのアクセスが可能です。5歳以下は無料。

「アセント」付きのチケットは大人59ドル、子供53ドルで、夜は大人も子供も69ドル。

「アセント」とダニー・マイヤー氏特製のカクテル又はノンアルコールカクテル付きのチケットは大人73ドル、子供67ドルで、夜は大人も子供も83ドルです。

事前予約が必要で、チケット購入手続きの際に、訪問する日にちと時間を選びます。

>>チケットの購入は、こちらから

訪問に際する注意事項

全面ガラス張りのため日光が差し込むので、晴れた日の昼間に行く人はサングラスを忘れないように。

床もガラス張りになっているので、女性はスカートを避け、パンツスタイルで行くことをおすすめします。

歩きやすいカジュアルな靴で行きましょう。ピンヒールなどかかとの細い靴やつま先に金属が付いたブーツなど、床を傷つける恐れのある靴は禁止されています。

入場には新型コロナウイルスのワクチン証明が必要です。(コロナに関するガイドラインは、感染状況などにより変更する可能性あり)

サミット・ワン・バンダービルト

    • 45 E 42 St., New York
      ※入口は、グランドセントラル・ターミナルのメインコンコースにあります
    • 営業時間
      水・木曜 13:00~21:00(最終入館 19:30)
      金・土曜 9:00~23:00(最終入館 21:30)
      日曜:10:00~21:00(最終入館 19:30)
    • HP:サミット・ワン・バンダービルト

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