ひんやりとした風が吹き始め、秋の訪れを感じる今日この頃。秋の楽しみである、紅葉のシーズンも近づいてきました。今回は、数ある愛知県内の紅葉スポットの中でも、期間限定で立ち入ることができる「愛岐トンネル」をご紹介。この時期だけしか見られない特別な紅葉の名所にお出かけしてみませんか。
文化遺産のトンネルが残る廃線跡
名古屋から電車で約30分、春日井市の定光寺駅からは徒歩3分ほどで愛岐トンネルの入り口にたどり着きます。愛岐トンネルは1966年に廃線となった旧国鉄中央西線で、市民の力で整備され、春と秋の年2回だけ特別公開を行っています。2018年秋の特別公開は、11月23日(金)から12月2日(日)までの10日間です。
トンネルを抜けて、自然の中をぶらり散策
公開されるのは、片道約1.7kmの道のり。ここで文化遺産のトンネル4基に加えて、約200本のモミジが鑑賞できます。ルートの途中には、水車や蒸気機関車の動輪なども展示。赤レンガのトンネルと真っ赤なモミジのコラボレーションは、文化と自然が共存したとっておきの風景です。
滝を眺めながら、薬膳茶でほっとひと息
愛岐トンネルでの散策を楽しんだあとは、定光寺駅から徒歩10分ほどの場所にある、「薬膳茶ソイビーンフラワー at きらら」でひと休み。築約70年の料理旅館をリノベーションした隠れ家のようなカフェで、敷地内には滝と渓流が流れています。
お店の看板商品である薬膳茶は、瀬戸の陶芸作家が作ったオリジナルのカップでいただきます。滝の音や渓流のせせらぎを聞きながらひらひらと舞うモミジを眺めていたら、時間を忘れてしまいそうです。
あわせて訪れたい古刹の紅葉「定光寺」
定光寺駅から徒歩15分ほどの距離にあり、駅名にもなっている「定光寺」にも立ち寄ってみましょう。定光寺は1336年創建の臨済宗の寺院で、尾張徳川家藩祖・徳川義直公の廟所と本堂「無為殿」が国の文化財に指定されています。
紅葉は本堂など境内の各所で見られ、瀬戸市内では定番とも言える紅葉の名所。また、隣接する定光寺公園や定光寺自然休養林で散策を楽しむこともできます。
紅葉は本堂など境内の各所で見られ、瀬戸市内では定番とも言える紅葉の名所。また、隣接する定光寺公園や定光寺自然休養林で散策を楽しむこともできます。
夜は「白鳥庭園」で紅葉ライトアップを見学
名古屋市内に戻ったら、名古屋の中心地からもほど近い、熱田区の「白鳥庭園」へ。池泉回遊式日本庭園で、東海エリアでも随一の規模を誇ります。
11月23日(金)から12月9日(日)までは、紅葉する庭園の木々をライトアップする「あかりアート」を開催(月曜日は休園)。期間中の12月1日からは、美濃和紙の灯りとの共演も行われます。あたたかな和紙の光と、ライトアップされた雪吊り、そして紅葉が秋の夜を幻想的に彩ります。
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