※こちらの記事は2015年11月24日に公開されたものです。

加賀百万石の歴史と現代の文化が調和している街、「金沢」。兼六園や金沢城公園、ひがし茶屋街といった歴史的建造物など、城下町の情緒あふれる街並みがとても美しい街です。金箔を使った伝統工芸や、和菓子などのおみやげも多く、食べ物がおいしいのもおすすめ。北陸新幹線も開通してさらにアクセスしやすくなった金沢の魅力をご紹介します。

金沢のシンボルでもある「金沢駅」

金沢のシンボルでもある「金沢駅」
東京から北陸新幹線で2時間半。アクセスの中心となる「金沢駅」は、アメリカの旅行雑誌「トラベル・レジャー」で「もっとも美しい駅」のひとつに選ばれた駅です。東広場には金沢を訪れる人に差し出す雨傘をイメージし、おもてなしの心を表したガラスのドーム「もてなしドーム」があります。緩やかな局面を描いた屋根は金沢の伝統芸能である能楽加賀宝生の「鼓が門」柱がモチーフとなっています。このほかにも、駅ホームの柱には金箔を使用したり、待合室には九谷焼や輪島塗といった陶芸を壁に飾ったりと、伝統工芸を紹介している場所がたくさんあるので、ぜひ探してみてくださいね。

金沢の茶屋文化に触れられる「ひがし茶屋街」

金沢の茶屋文化に触れられる「ひがし茶屋街」
金沢駅からバスで15分ほどの場所にあるひがし茶屋街は、「ひがし茶屋」として有名な茶屋町創設時から明治初期の建築が残る、重要伝統的建造物群保存地区。石川県の伝統工芸品や九谷焼などの器、金箔のお化粧品などおみやげにぴったりなお店も立ち並んでいます。ごはん処や町屋カフェもあります。中には昔の姿のままのお茶屋もあり、見学もすることができます。夜になると、お昼とはまた違い、昔ながらの茶屋街の風情を取り戻している姿は必見です。

1820年に建てられたお茶屋さん

その、主計町茶屋街(かずえまちちゃやがい)や、西には「にし茶屋街」もあり、それぞれ雰囲気がちがうので、ぜひ訪れてみましょう。

金沢らしさが色濃く残る主計町

金沢市民の台所「近江町市場」で旬の味のおかいもの

「近江町市場」は、新鮮な魚や旬の野菜がずらりと並ぶ、活気に満ちた市場です。この時期ですと、加賀野菜の金時草、加賀れんこん、もう少し寒くなるとカニ、甘えび、のどぐろがおすすめです。新鮮な海鮮どんぶりを食べるのもおすすめですが、商店街にある炉端焼きやお魚屋さんなどでは、新鮮な魚介を食べ歩きもできるものでおすすめです。特に、市場ならではの甘エビコロッケや、生カキ、殻ごと焼いた焼き立ての熱々あわびは絶品です。

金沢市民の台所「近江町市場」で旬の味のおかいもの

新鮮なズワイガニは動いていることもしばしば。甘い身がぎっしりつまっている

一度は訪れてみたい「兼六園」

一度は訪れてみたい「兼六園」
日本三名園のひとつとして知られる「兼六園」。長い年月をかけて完成させた大名庭園は、金沢ならではの伝統美と自然にあふれています。庭園の面積は11ヘクタール、東京ドーム2.4個分に相当する大きさです。兼六園では、春はお花見、夏には緑がおいしげり、秋は紅葉で赤く染まり、冬は雪化粧と、四季折々で様々な表情を見せるのも魅力です。夜にはライトアップされ、無料開園されるイベントもあります。無料開園の日程はホームページでチェックしてみてくださいね。園内にはお茶屋さんもあるので、お抹茶やお団子を食べながらひと息つくのもおすすめです。

雪害から樹木を守るためにされる「雪吊り」
近くには、金沢城公園、現代アートを楽しめる21世紀美術館、ショッピングを楽しむ香林坊や片町などたくさんあります。
金沢から少し離れると、能登や加賀など温泉も楽しむこともできますので、訪れてみてはいかがですか。ぜひ、金沢の街をのんびりと旅してみませんか。

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

文:もりことり

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