愛媛県今治市、瀬戸内海の西部にある「大三島」。サイクリストの聖地・しまなみ海道のルート上にあり、古くから「神の島」とも呼ばれている独特な存在感を持っている島です。ここでは、そんな「大三島」のおすすめスポットをご紹介。島の現在や未来が垣間見られるミュージアムや地元の豊かな食材が堪能できるパン屋、瀬戸内の絶景を楽しめるカフェなど。島旅ならではの魅力に溢れています。

大三島の伝統を未来へとつなぐ「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」

大三島の伝統を未来へとつなぐ「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」
世界的に著名な建築家・伊東豊雄さん。そんな伊東さんが大三島に魅せられて建造したのが「今治市伊東豊雄建築ミュージアム(TIMA)」です。この島が「伝統を護りつつ未来へ向かって創造的な島」になるための活動を続けるための拠点として作られました。
このミュージアムは、「スチールハット」と「シルバーハット」というふたつの建造物で構成されています。そのどちらも伊東さんのデザインによるもの。独創的でありながら瀬戸内の美しい景色に馴染む建造物で、施設全体がひとつの作品となっています。

「スティールハット」がミュージアムの本館で、こちらの建物をメインにして展覧会が開催されています。その内容は、大三島での新しい試みや試行錯誤、移住者の人びとの紹介など。大三島の歴史や伝統に寄り添いながら未来を紡いていく、そんな素敵なミュージアムです。

「シルバーハット」は、1984年に伊東さんが東京・中野に建造した自宅を再生した建造物。ワークショップやリサーチのためのスペースで、伊東さんが選んだ約100件のプロジェクト図面を中心として収蔵している「伊東豊雄アーカイヴ」もこちらにあります。

瀬戸内の海とそこに浮かぶ島々。そんな風景をゆったりと眺めながら過ごせるのも、この「シルバーハット」の魅力です。

大三島で採れた食材をたっぷり堪能「パン屋 まるまど」

大三島で採れた食材をたっぷり堪能「パン屋 まるまど」
2018年4月、大三島にオープンした、島の食材にこだわった天然酵母のパンが食べられる「パン屋 まるまど」。パンを通じて、大三島の食材の豊かさを存分に楽しめるのが魅力的で、開店とともに続々と人びとが集まってくる、地元で人気のパン屋さんです。店内は、焼きたてパンの芳醇な香りで満たされています。

「クリームパン(151円)」
店内のカウンターには、アンパンやメロンパン、チーズパンなど、さまざまなパンが整然と並べられています。パンを焼き上げる上で大切な酵母にもこだわりがあり、セミハード系のパンには大三島産の温州みかんから培養した酵母、食パンや丸パンなどの柔らかいパンには、米と小麦と水だけを原材料にした酵母・あこ天然培養酵母を使用して焼き上げています。

「クリームパン」はこのお店の人気メニューのひとつ。平飼いの鶏の卵を使った自家製のカスタードクリームがたっぷりと入った、贅沢な味わいのクリームパンです。かたちも帽子みたいで可愛いです。


「瀬戸内魚介と季節野菜のピザ(237円)」
旬の食材を使用した惣菜パンもおすすめ。写真は、瀬戸内の豊かな海産物と旬の野菜を使ったピザ。左側がイカとスナップエンドウ、右側がエビと新玉ねぎのピザです。サイズも食べやすくコンパクトにカット。大三島の海の幸と畑の幸、そのどちらも楽しむことができる欲張りなピザとなっています。

お土産にぴったりな地リキュール「大三島 リモーネ」

お土産にぴったりな地リキュール「大三島 リモーネ」
自家製レモンリキュールと雑貨のお店「大三島 リモーネ」。民家の立ち並ぶ住宅地のなかにある、白と青を基調とした爽やかな雰囲気の建物で営まれているお店です。有機・無農薬で栽培したレモンやネーブルなどで作ったお酒を作りたいという想いから、東京から大三島に移り住んだIターン夫婦が経営しています。

「大三島リモンチェッロ(2,100円)」
このお店の名物は、ご夫婦が本場・イタリアで飲んだ時に魅了されたというレモンリキュール「リモンチェッロ」。この大三島の地で、レモンの栽培から加工、生産までを手がけて作り出した、オリジナルレシピの地リキュールです。レモンの産地として有名な大三島のお土産にぴったり♪ビンもスリムでオシャレに仕上げてあります。

瀬戸内海の絶景と美味しいコーヒー「オミシマコーヒー焙煎所」

瀬戸内海の絶景と美味しいコーヒー「オミシマコーヒー焙煎所」
古民家を改装して作られた、瀬戸内海の絶景が楽しめる「オミシマコーヒー焙煎所」。こちらのお店も、東京からIターンでやってきたご夫婦が経営しています。コーヒー豆の焙煎所でもあり、産地や生産者のわかる農園で栽培された鮮度の高いコーヒー豆を、ここで丁寧にローストしています。
玄関を開けてお店に入ると、正面にコーヒー豆の入ったビンが並んだカウンターがあります。ここで注文をしたら、靴を脱いでお座敷になっているカフェスペースへ。開放的な作りをした建物で、テラス席はもちろん、店内の席からも瀬戸内の美しい景色を眺められるように配慮されています。

「ベイクドレモンチーズケーキ(400円)」
丁寧に作られた自家製スイーツもおすすめ。「ベイクドレモンチーズケーキ」は、大三島産のオーガニックレモンをたっぷりと使用したチーズケーキで、ほど良い甘さと酸味がほろ苦いコーヒーがよく合います。

「大三島」で極上の島旅を体感してみよう♪

「大三島」で極上の島旅を体感してみよう♪
しまなみ海道のルート上にあり、古来より「神の島」とも呼ばれていた「大三島」。ここでは、風光明媚なこの島の魅力がたっぷり楽しめるスポットをご紹介しました。

島の現在と未来を教えてくれるミュージアムや島で採れた海や畑の食材が堪能できるパン屋、美味しいコーヒーを飲みながら瀬戸内の絶景が楽しめるカフェなど。また、大三島産のレモンを使ったお土産をゲットするのにぴったりなお店があるのも嬉しいですね。

ぜひ、「大三島」の豊かさを体感してみてください。この夏の島旅にもどうぞ♪

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

文:中川康雄

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