本州のいちばん西側に位置する、山口県下関市。関門海峡の北西に広がる響灘に面したこのエリアには、魅力的なスポットがたくさん。絶景や地元でとれた海の幸を使ったグルメ、西日本有数の美肌温泉など、至れり尽くせりの旅が楽しめます。
海の絶景が広がる「福徳稲荷神社」
爽やかな空気に包まれた、この地域の午前中に立ち寄りたいのが「福徳稲荷神社」。響灘に面した道路の山側に入り口があります。急な坂道を登っていくと、そこには山の緑や空の緑に映える、美しい朱色の神社が佇んでいます。
周囲を満たす神社ならではの凛とした空気が、訪れる人びとを心地よく包み込んでくれるでしょう。
本殿への階段を登って振り返ると、そこには雄大な響灘が広がっています。そのパノラマビューは一度見たら忘れられなくなるほどの雄大さ。神々しささえ感じさせてくれる絶景スポットです。これから何か良いことが起こりそうな気持ちにさせてくれる、古歌でも読まれている由緒正しき神社です。
この観光エリアのシンボル的な存在、角島大橋
近年、全国的に有名な絶景スポットとなった、離島への架け橋「角島大橋」。旅行好きの人なら、その写真や動画を一度は目にしたことがあるかもしれません。2000年に開通した比較的新しいこの大橋は、この観光エリアのシンボル的な存在になっています。
エメラルドグリーンの海、そして、そこに浮かぶ小島たち。そんな美しい風景のなか、角島へと続く長い橋を駆け抜けていくのは爽快のひとこと。それ自体、まるでひとつのアトラクションのようです。
漁師島・角島で、地元の海の幸を使ったランチを
漁師島として有名な角島には、新鮮な魚介類を使った料理が楽しめる食堂がいくつもあります。ここではぜび、地元でとれた海の幸の味を楽しんでおきたいところ。そんな島の食堂でおすすめのお店のひとつが「食事処 おおはま」です。
メニューは刺身定食や海鮮丼、その日のおすすめ料理など、この日のおすすめはタイの唐揚げ定食。1匹をそのまま油で揚げたダイナミックなタイがインパクトのある定食メニューです。味はもちろんのこと、ビジュアルでも楽しめるのが魅力。刺身が付いているのもうれしいですね。
漁の状況でおすすめメニューが変わるため、旅の特別感を引き立ててくれますよ。
食後にのんびりとすごせる「角島灯台公園」
角島に渡ってからの観光スポットとして訪れておきたいのが「角島灯台」です。日本海側に作られたものとしては、最初の洋式灯台なのだとか。この灯台を中心として周辺は公園になっていて、駐車場や食堂、おみやげもの屋なども集まっています。ランチのあとに、のんびりと過ごすにもぴったりです。
「角島灯台」は一般客でも内部に入ることが可能。105段の長い螺旋階段を登りきると、そこは360度が見渡せる展望台があり、ここから角島の風景を一望することができます。ここが旅さんぽのハイライトといってもいいかもしれません。
西日本有数の美肌の湯でゆったり。「一の俣温泉」
下関市を観光するのなら、ぜひとも訪れておきたいのが「一の俣温泉」。「にっぽんの温泉100選」にも選ばれた、美肌の湯としても有名な温泉です。そんな名湯に日帰り入浴ができるのが「一の俣温泉 グランドホテル」。タオルも1枚100円で販売しているので、気軽に西日本有数の名湯を楽しめます。
「一の俣温泉」がたたえているお湯の特徴は、強いアルカリ性であること。そのため、そのお湯はまるで化粧水のようにトロトロで、浸かっているだけで肌がしっとり&すべすべになります。一度入浴したら、美肌の湯と呼ばれている理由がわかるはず。
内湯は一面ガラス張りで、屋内にありながら開放感あり。露天風呂では、その季節ならではの自然を体全体で感じられます。
世界各地から旅行者たちが集まる、ウズハウス
本州と九州を結ぶ関門大橋。その近くにたたずむ赤間神社の向かい側にあるのが、古い割烹旅館をリノベーションしたカジュアルな宿泊施設「ウズハウス」です。このゲストハウスには、地元の人たちはもちろんのこと、世界各地から旅行者が訪れます。宿泊者以外も利用できるカフェスペースもありますよ。
カフェスペースが設けられているのは1階と2階。2階部分には、関門海峡を見渡せる絶景のテラス席もあります。ここで夕暮れや夜景を眺めながら、旅さんぽの余韻に浸ってみたいところ。メニューには、コーヒーや各種ドリンク、チーズケーキなどのスイーツも。また、山口県の地酒なども用意されています。
もしまだ空きの部屋があるのなら、そのまま宿泊してみるのもいかがでしょうか。
旅の楽しみをぎゅっと凝縮!山口県下関市の旅さんぽ♪
本州の最西端に位置する、山と海にかこまれた自然豊かな山口県下関市。全国的にも有名な海の絶景「角島大橋」や地元でとれた海の幸グルメ、西日本有数の美肌の湯が素晴らしい「一の俣温泉」など、まるで旅の楽しみが凝縮されているようなエリアです。
ぜひレンタカーなどで1日旅さんぽしてみてください。きっと身も心も、日頃の疲れが癒されることと思います。
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
文:中川康雄