大川内山と伊万里市内の、焼き物にまつわるおすすめスポットを紹介します。
鍋島焼の美しさを国内外に伝えるワールドワイドな窯元「畑萬陶苑」
かつて大川内山では市販品は生産されず、高い技術を結集し藩主の所用品や将軍家・諸大名への贈答品などの高級品が作られていました。
鍋島焼には3つの種類があります。ひとつは藍色で下絵を描き、本焼をした後に赤・黄・緑の3色で上絵を付ける「色鍋島」。もう一つは藍一色で精緻に描かれる「鍋島染付」。そして、青磁釉を何度もかけて焼いた「鍋島青磁」です。
香水瓶やランプシェードなど、上質で精緻な作風から生み出されたインテリアアイテムは海外にもファンが多いそう。
職人が描く緻密な絵付の技を見学できるのも、こちらならではです。一つひとつのうつわが手作りで生み出されている仕事場を見学してみてはいかがでしょう。(見学無料)。
伝統の技をベースに、モダンな形を生み出す人気の窯元「青山窯」
緻密な手描きをはじめとする昔から伝わる職人の手技をいかしつつ、モダンなうつわを生み出しているのが青山窯です。
伊万里焼を使った名物御膳を楽しめる「伊万里ロジエ」
せっかく伊万里に来たのなら、伊万里焼のうつわでちょっぴり奮発してランチしてみませんか?大川内山から車で12分の「伊万里ロジエ」では、伊万里焼の重箱を使ったご当地グルメ「伊万里牛ステーキ重」をいただくことができます。
こちらでは、自然豊かな伊万里で育てられたブランド和牛・伊万里牛のなかでも、最高ランクのA5等級肉を使用。創業から継ぎ足しで使う秘伝のソースが絡むジューシーなステーキが味わえます。
このメニューのために用意された伊万里焼の重箱は、手書きの染付模様が美しく、より贅沢な気分になりますね。
うつわをもっと手軽に♪おみやげにおすすめのカップ酒「NOMANNE」
焼き物と地酒のコラボレーションによって生まれたこちらは、普通ならガラスに入っているお酒を古典的な模様を描いた磁器のカップに入れた商品。牡丹や唐草などが描かれたうつわは、飲んだあともペン立てや花器などに使えますよ。
ことりっぷ 有田・唐津 伊万里・武雄・嬉野 発売中
10月7日(金)に「ことりっぷ 有田・唐津 伊万里・武雄・嬉野」が発売されました。
歴史を感じさせる素朴なうつわから、若手作家が作るポップなデザインのうつわまで、様々な窯元が点在する佐賀県はずっと昔から焼き物の里。お気に入りのうつわを探しに、昔ながらの町並みの中を、タイムスリップしたような感覚で巡ってみませんか?
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文:白桃澄江、上川奈穂美