松島湾を望む小高い丘の上にある「かきとあなご 松島 田里津庵」は、ふっくら香ばしいあなごのひつまぶしや、クリーミーなカキを使ったカキフライが評判の料理店。店内から見渡せる松島湾の景色に癒されながら、優雅な食事を楽しんでみませんか?
日本三景・松島にある、隠れ家的料理店
JR仙台駅から電車で40分。JR陸前浜田駅を降り、松島湾を右手に林道を10分ほど歩くと、人気観光地とは思えないほど静かな時間が流れる場所に「かきとあなご 松島 田里津庵」はあります。松の木々の間に佇む、隠れ家のような雰囲気のお店です。
炭火焼きで、中はふんわり、外は香ばしく
名物のひとつが「あなごひつまぶしコース」です。厳選した国産あなごを、ふっくらと酒蒸しにし、炭火で香ばしく焼き上げます。あなごにからめたタレは、宮城県産丸大豆の醤油などを継ぎ足して作る自家製のタレ。甘辛く濃厚な味わいがご飯にもよく合います。
こちらのひつまぶしのコースは、味を3度変えて楽しむことができます。
まずはそのまま、タレがほどよく染み込んだあなごの芳醇な味を楽しみましょう。そして2杯目は、薬味と一緒に。西洋わさびのマイルドな辛みや、ねぎのみずみずしい食感が加わり、すっきりとしたあと味になります。最後は香りが豊かな一番出汁をかけてお茶漬け風に。出汁に染み出すあなごの旨みとタレがご飯にからみ、さらりと味わえます。
リピーター続出のかきフライ
もうひとつの看板メニューが「究極のかきフライコース」です。“究極”という名前のとおり、こちらのカキフライには色々なこだわりがあります。
まずは主役のカキ。時季ごとにカキフライに合った産地を厳選しています。この日は、身がしまり濃厚な味わいの宮城県産カキが使われていました。
もうひとつのこだわりが衣です。挽き方や味の異なる4種類のパン粉をブレンドし、温度の違う油で二度揚げします。外はサクサク、中はふんわりとした食感にするための秘訣なのだそう。粗く挽いたパン粉のザクッとした食感のあとに、カキの潮の香りが口いっぱいにふわりと広がります。
そのまま食べてもおいしいのですが、国産ブランドたまごをたっぷり使った自家製のタルタルソースや岩塩をつけて、味の変化を楽しむのもおすすめです。
全席から眺められる松島の絶景
田里津庵は、料理はもちろん全席から松島の絶景を見渡せる景観の美しさも魅力です。ひとり旅でのランチや、家族や友人との特別なシーンにもぴったりなので、観光客から地元客まで幅広い利用者に評判です。
松島を訪れた際には、静かで贅沢な時間が流れる「かきとあなご 松島 田里津庵」で、こだわりのカキとあなご料理を堪能してみませんか?
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文:石山せりこ 写真:板元義和