日本最北端の島・礼文島の海のブルーに感動 【前篇】
※こちらの記事は2014年9月15日公開のものです。

日本最北端の島・礼文島に訪れました。礼文島で海沿いの道をトレッキングしながら見たのは、“礼文ブルー”とも称されるどこまでも青い海と風に揺れる花々でした。

スコトン岬から約4時間、礼文島の西海岸をトレッキング

スコトン岬から約4時間、礼文島の西海岸をトレッキング
礼文島の山々は、ふかふかの緑。写真のような一本道が多いので、迷いにくいです
札幌から電車で約5時間かけて稚内へ。さらにフェリーに乗換え約2時間で日本最北端の離島・礼文島に到着です。礼文島は周囲72Kmの南北に細長い島。珍しくも高山植物が咲く「花の島」として知られています。

今回歩いたのは、スコトン岬からゴロタ岬、澄海岬と礼文島の西海岸をめぐる「岬めぐりコース」です。所要時間は約4時間、晴れていれば果てしないブルーと、高山植物が惜しげもなく咲く道が目を楽しませてくれます。花のベストシーズンは春から夏の終わりにかけて。高山植物が海抜ゼロメートルで咲くため「海の上の北方植物園」とも言われています。

道は平坦な道が多く、岬に上がるときだけは急な坂道になりますが、とにかく景観がきれいなので辛さも半減です。道ばたに咲く高山植物がなんとも可憐で、ついつい見入ってしまいます。ぜひカメラ持参で、写真を撮りつつトレッキングを楽しんでくださいね。

透き通った青い海のパノラマ風景にはっと息をのみます

透き通った青い海のパノラマ風景にはっと息をのみます
写真は澄海岬に上る途中に見た景色。その名のとおり、驚くほどに透き通った海の色に圧倒されます。この日の海はとても静かで、昆布漁の船が漁に出ていました。上りはキツイけど、振り返ればこの景色。パノラマ風景と心地よい風に包まれて「来てよかったなあ」としみじみ。ダイナミックな風景を五感で感じました。訪れたのは、花もやや終わりかけの8月中旬でした。秋は気温・湿度ともに下がり、澄みきった空が見られるそうです。日没後の夕景が美しい季節。秋のおでかけにいかがでしょうか。

実際に歩いてみた、旅のポイントをいくつか

(1)バスの本数が少ないので、気を付けましょう。このコースを歩くには、スコトン岬が起点となります。朝いちばんのバスでスコトン岬に到着するのがおすすめ。帰りは浜中というバス停まで歩いたのですが、バスの本数が少なく、結局宿までタクシーで移動しました。バスの時刻をあらかじめ調べておいて、それに間に合うように歩くことをおすすめします。もし間に合わなければ、バス停にタクシー会社の電話番号があります。

(2)靴はトレッキングができるものが必須。草に覆われた道が多く、足元が悪いので、かならずスニーカーを履いて出かけましょう。トレッキング中、自動販売機などはほとんど見かけなかったので、飲み物を豊富に持っていくこと。タオル、上着、雨具、軽食など山登りに行く装備で出かけることをおすすめします。

(3)旅の終わりに温泉がおすすめです。香深港の近くに礼文島温泉「うすゆきの湯」があります。露天風呂からは利尻岳が眺められ、なんともすてきなロケーション。おすすめの食事処は、温泉からほど近い「海鮮処かふか」です。ウニやほっけのちゃんちゃん焼、アワビ刺身などすごく新鮮な海鮮がいただけますよ。店内もきれいで、快適なひとときを過ごすことができました。

(4)所要時間は約4時間です。体力的にキツいという方や時間がない方にぜひおすすめしたい桃岩展望台コースの紹介を次回、後編でお届けします。

実際に歩いてみた、旅のポイントをいくつか海鮮処かふかのうに丼。うには時価ですが、3000~3500円のところが多かったです

礼文島は最高級の利尻昆布の産地。海沿いを歩いていると、昆布を干している風景が見られます

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文:白桃澄江

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