桜も開花し、うららかな春の日差しが心地よいこの季節。じつは、開花宣言の基準となる桜の品種「ソメイヨシノ」は、東京の駒込が発祥の地。今回は、圧巻のしだれ桜で知られる駒込の庭園「六義園」と、休憩に立ち寄りたい周辺のカフェ&スイーツを「お花見さんぽMAP」とともにご紹介します。
樹齢は約70年。六義園のしだれ桜
しだれ桜のほかに、園内にはソメイヨシノやコブシ、サンシュユも咲く
江戸時代を代表する大名庭園である「六義園」は、駒込駅から徒歩7分。来場者が多い庭園ですが、桜の時期は特ににぎわいます。そのお目当ては、園内にある大きなしだれ桜。
昭和30年代に東京都によって植栽されたこのしだれ桜は、樹齢は約70年。高さ約15メートル、幅約20メートルと大きく成長し、例年3月末から枝いっぱいの花を咲かせます。
現在開催中の「しだれ桜と大名庭園のライトアップ」は4月6日(木)まで。期間中は開園時間が21時まで延長され、夜桜も楽しめますよ。
園内の「吹上茶屋」でいただける、和菓子とお抹茶
抹茶と季節の上生菓子を味わえる「お抹茶セット」(510円)
園内の休憩所「吹上茶屋」では、お菓子とお抹茶で一服もできます。季節ごとに変わる生菓子は、桜のシーズンは春らしいモチーフのものがいただけます。数種類の中からどれが出てくるのかはお楽しみ。
「ウズナオムオム 駒込」の春限定パンケーキ
明るい色合いもすてきな「桜のパンケーキ」(1380円)
六義園からすぐ、本郷通りに面した「ウズナオムオム 駒込」は、パンケーキが人気のスタイリッシュなカフェ。春限定の「桜のパンケーキ」は、十勝産の白いんげん豆からつくられた桜餡と、純生ホイップクリーム、桜アイスをパンケーキにからめていただきます。ふんわりパンケーキの優しい甘さに、桜の葉のほんのりした塩気と香りが広がり、口の中でも春を感じられます。
コーヒーは堀口珈琲のブレンド(500円)と月替わりのコーヒーがある
豊富なドリンクからランチのデリプレート、夜ごはんまでメニューが充実しているので、訪れる時間に合わせてチョイスして。
こだわり焙煎所から取り寄せた豆をサイフォンで。「八百コーヒー店」
厚切りのロールケーキ(500円)。この日のコーヒー(500円)は、石川県珠洲市にある「二三味珈琲」。ニューギニアベースの深煎りブレンド
六義園から歩いて約10分。千石駅A1出口となりにある「八百(はっぴゃく)コーヒー店」では、サイフォンでていねいに淹れたコーヒーを、大きな窓のある明るい店内で味わえます。
コーヒーとともにいただきたいのは、手作りのロールケーキ。卵のやさしい風味を感じられるもちもちのスポンジ生地と甘すぎないクリームで、ボリュームがありながらもぺろりと食べられます。「ホットドッグ」(500円)のソーセージは、添加剤不使用。外はさっくり、中はふかっとした食感のパンやザワークラウトも自家製です。
コーヒー豆は、石川県「二三味(にざみ)珈琲」、東京「中川ワニ珈琲」、大分県「豆岳(まめたけ)珈琲」など、実際に会ったことのある信頼あるロースターから取り寄せたものを使用。
「二三味珈琲のニューギニアのコクは、ブラックはもちろん、ミルクや砂糖とも合うんですよ。」
サイフォンのロートに上がってきたコーヒー愛情たっぷりに混ぜながら、店主の曽田さんがそう教えてくれました。
こぽこぽ湧き上がるサイフォンコーヒーは、出来上がりを見ているのも楽しい
テイクアウトスイーツもおいしい「カフェ&デリCOOK」
ランチセットはパスタ(単品プラス200円)と日替わり(790円)があり、好みのドリンクが付く。プラス450円でデザートを付けることも
「Cafe & deli COOK」は、駒込駅から徒歩約2分のカフェ。入口すぐのショーケースに並ぶキッシュやサラダなどのデリと、種類豊富なケーキに目移りしてしまいます。
主菜と副菜を好みで選べるこの日の「日替わりランチ」では、牛肩ロースのトマト煮込み、色鮮やかなベーコンと野菜のキッシュをチョイスしました。トマトの酸味と甘みたっぷりのソースで煮込まれたお肉が、ほろほろと口の中でほどけていきます。
常時6種類以上並ぶケーキは1ピース300円~
スイーツやデリメニューはテイクアウトも可能。エスプレッソマシンで淹れてくれるコーヒー(350円)とともに、六義園となりの六義公園運動場のベンチで食べるのもいいですね。
日本一のショートケーキといわれる「フレンチパウンドハウス 」
日本一のショートケーキ!
「ルージュ」はイチゴの果汁とイチゴのお酒で、挟まれたクリームまでほんのりピンク色?
口どけがすごくいいのはメレンゲを少し使っているからだとか。
いつも親戚におねだりされちゃうフレンチパウンドハウスのケーキ☺
いつからクチコミ日本一なんて言われるようになったのかな?
ともあれ美味しくて何度でも…いや何個でも食べたい(笑)
イチゴのショートケーキです?
池袋から5分、巣鴨駅近くの大和郷(やまとむら)という邸宅地の一角にあります。
六義園から徒歩12分ほど。巣鴨駅との間にある「フレンチパウンドハウス 大和郷本店」。こちらのイチゴのショートケーキは口コミで人気に火が付き、“日本一のショートケーキ”とも呼ばれています。贅沢にイチゴを使った「ブラン」とお酒の香りを軽くつけた「ルージュ」は、どちらを食べるか迷ってしまいそう。
キュートな最中に思わずにっこり。「こうさぎ」
六義園沿いにある和菓子屋さん”こうさぎ”の看板商品”こうさぎもなか”
なんとも可愛くて、ちょこんと座っている姿が優しくて。
茶色のうさぎはこしあん、白うさぎは白あん小いちご、グリーンはゆず。
他にも3種類ほどありました。
優しいお味でほっこり。
東洋文庫ミュージアムに行った帰り道に寄りました。六義園さんぽの寄り道にもぴったりです♪
六義園からすぐ、本郷通りにある和菓子店「こうさぎ」は、巣鴨名物である塩大福発祥の「みずの」姉妹店。こちらでは塩大福ををはじめ、季節の練り切りどら焼きなど、さまざまな和菓子が並びます。店名でもある「こうさぎ」をモチーフにした、ちょこんと座ったうさぎの最中はお花見気分を盛り上げてくれそう。
今回のお花見マップはこちら
桜の季節の六義園は入場者がとても多く、とくに夕方以降はしだれ桜のライトアップを楽しみにする人で入口に行列ができることも。紹介したお店は夕方閉店のところもあるので、時間に余裕をもって周辺をおさんぽするのがおすすめですよ。
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