北欧の雰囲気と、物語に登場する人物の気分を味わえることで人気の施設が、埼玉・飯能市にあることを知っていますか? フィンランドの作家、トーベ・ヤンソンの「ムーミン童話」の世界観(自然との共生・自我と自由の尊重)を取り入れた、緑と夢があふれる公園です。

“ムーミンの森”として人気を集めている公園

“ムーミンの森”として人気を集めている公園

最寄駅は、西武池袋線の元加治駅。池袋から急行や準急に乗れば1時間足らずで到着します。駅からは徒歩で20分ほどかかるので、車やタクシーでのアクセスが便利です。(※タクシーの場合は飯能駅からご利用ください)
入り口から続くゆるやかな坂道を登って行くと、まず目に入るのが特徴的な外観の「ムーミン屋敷」。虫に喰われたような不思議なキノコ型の建物は、地上3階、地下1階の構造になっていて、靴を脱いで上がれます。

子ども劇場の屋根にある装飾

こちらは「見晴らし橋」と名づけられた鉄製の赤い橋。なんとも不思議な形をしていて、虫喰いのように空いた穴から「ムーミン屋敷」が見えるので、ぜひ覗いてみて。
遊歩道をぐるりと一周したら、ユニークな形のベンチに座ってランチタイムを。園内にレストランなどはありませんが、持参したお弁当を食べるには、とても気持ちが良い空間ですよ。

スナフキンが釣りを楽しんだ桟橋のかかる「水あび小屋」
また樹齢百年以上のひのき丸太がドーム状の屋根を支える「子ども劇場」では小規模のコンサートや演劇公演ができるほか、ムーミンの作者トーベ・ヤンソンの資料を展示した資料館や小さな図書室のある「森の家」などがあり、子どもだけでなく大人も十分に楽しめます。

まるで秘密基地?!リアルな隠し部屋がたくさん

まるで秘密基地?!リアルな隠し部屋がたくさん
「いこいの部屋」から3階まで続く階段の手すり

「ムーミン屋敷」の中は意外にも広く、「こんなところにも」と驚くような場所に小部屋が点在しています。
童話の世界に迷い込んだような雰囲気たっぷりの「いこいの部屋」には、大人も座ってくつろげるソファやイスがあるほか、地下の工房はホールのようになっていて、子どもたちが楽しそうに走り回っています。

小さな飾りを見つけるのも楽しい
木のぬくもりにあふれたダイニングキッチンは、つい「本当にここで料理や食事がしたい」と思うほどリアルで素敵。家具や手すりに触れ、窓から見える小川や青々とした緑を眺めていると、時間の経つのを忘れてしまいそう。

入り口そばにある小さな売店では、お土産に喜ばれそうなムーミングッズを販売していています。
また、飯能市のふるさと納税「ムーミン基金」に寄付すると、返礼品としてぬいぐるみセットやムーミンのイラストが入ったマグカップなどのムーミングッズが選択できます。フィンランドからの直輸入品で、日本国内では入手困難なアイテムも多いそうなので、チェックしてみてくださいね。

左からミィの蓋付きマグカップ(1350円)、ミィのぬいぐるみ(2160円)、お菓子(378円)

公園で遊んだあとはゆっくりカフェタイム

公園で遊んだあとはゆっくりカフェタイム
自家製のチョコレートブラウニー(350円)とカフェラテ(450円)

公園を楽しんだら、撮った写真を眺めながら飯能駅近くのカフェでお茶をしましょう。
昨年7月にオープンした「ハトメコーヒー@Hachisu」は、優しいマスターの淹れてくれるコーヒーと居心地の良さが人気のカフェ&ギャラリー。不定期開催される個展では、作家さんのかわいらしい作品が並びます。

○ハトメコーヒー@Hachisu
[所]飯能市仲町20-14
[TEL]090-6528-5029
[時間]11:00-18:00
[休]水曜
https://www.facebook.com/gallerycafe.hachisu
(臨時休業等のお知らせはFBページをチェックしてください)

作品は店内で販売も行っている

市営公園なので入園料は無料です

よりムーミンの世界を身近に感じられる施設「Metsä(メッツァ)」も開園し、市を挙げてまちづくりを進めている飯能市。ムーミン好きにとってはますます楽しみが広がりそう。
ちなみに「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」は市営公園のため、駐車場も含め入園料は無料。

次のお休みは飯能へ足をのばして訪れてみてはいかがでしょう。

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

文:MIFA 写真:akira.K

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