京都でも指折りの料亭や料理旅館が連なる祇園エリアに、老舗料亭として有名な「菊乃井」の新店「無碍山房 Salon de Muge(むげさんぼう サロン ド ムゲ)」がオープンしました。
こちらでは本店名物のお弁当のほか、午後からはこだわりのデザートをいただくことができます。店内の美しいお庭をのんびりと眺めながら、ちょっぴり贅沢なカフェタイムを過ごしてみませんか?
こちらでは本店名物のお弁当のほか、午後からはこだわりのデザートをいただくことができます。店内の美しいお庭をのんびりと眺めながら、ちょっぴり贅沢なカフェタイムを過ごしてみませんか?
上品でカジュアルな店内
市バス停・祇園で下車、八坂神社から円山公園を通り抜けて歩くこと10分。清閑な坂道を上った先に「無碍山房 Salon de Muge」はあります。「本物の和食を気軽に味わってもらいたい」との思いから、2017年4月に本店の隣にオープンしました。
古民家をフルリノベーションしたという外観は、鮮やかな緑に囲まれてまるで旅館のような佇まいです。
古民家をフルリノベーションしたという外観は、鮮やかな緑に囲まれてまるで旅館のような佇まいです。
お店の始まりは、この土地に昔からある桜の古木でした。毎年美しい花を咲かせていたのを本店の大将・村田吉弘さんが気に入り、この桜を眺めながらコーヒーを飲める店づくりを心がけたのだそう。
中に入るとさっそく桜の木とみずみずしい苔庭が出迎えてくれます。お庭はどの席からでも観賞でき、空いていればカウンターかテーブル席かを選べます。
中に入るとさっそく桜の木とみずみずしい苔庭が出迎えてくれます。お庭はどの席からでも観賞でき、空いていればカウンターかテーブル席かを選べます。
おすすめは入口付近のカウンター席。窓に切り取られた景色はまるで一枚の絵画のようで、ついつい時間を忘れて見入ってしまいそう。
そしてこの席をいっそう特別にしてくれるのが織部焼のタイルです。天気が良い日は木漏れ日が差しこみ、青緑色が映えてとてもきれいです。
抹茶の風味をそのまま楽しめるパフェ
手入れの行き届いた庭を眺めながらいただける人気のデザートは、「無碍山房 濃い抹茶パフェ」(単品1300円)。
抹茶本来の風味を楽しめる看板メニューのひとつで、京都の老舗茶商から取り寄せた宇治抹茶を使い、本店の板前さんがひとつひとつ丁寧につくっています。
抹茶本来の風味を楽しめる看板メニューのひとつで、京都の老舗茶商から取り寄せた宇治抹茶を使い、本店の板前さんがひとつひとつ丁寧につくっています。
抹茶アイスをベースに、トッピングはあずき、白玉、生姜風味のカステラ、抹茶ゼリーです。
食べてみると抹茶の香りが口いっぱいに広がり、その濃厚さにびっくり!
なんと、飲むお抹茶の4倍の濃さだそうです。濃くてもさっぱりと食べられるように、アイスも生クリームを使わず牛乳、卵、砂糖だけ。生姜のピリッとした味もアクセントになり、とても上品な味わいです。
秋はフルーツたっぷりパフェにも注目♪
そしてこの秋、9月中旬~11月の期間限定で登場するのがこちらのパフェ。
ブドウ、柿、イチジクなどの旬のフルーツがグラスからこぼれてしまいそうなほどたくさん盛りつけられています。
さらに、キンモクセイの香りがする桂花陳酒のゼリーが入っているのもポイントです。これはお店のそばに咲くキンモクセイからアイディアを膨らませたそう。見た目や味だけでなく、香りでも秋を感じられるのがうれしいですね。
ブドウ、柿、イチジクなどの旬のフルーツがグラスからこぼれてしまいそうなほどたくさん盛りつけられています。
さらに、キンモクセイの香りがする桂花陳酒のゼリーが入っているのもポイントです。これはお店のそばに咲くキンモクセイからアイディアを膨らませたそう。見た目や味だけでなく、香りでも秋を感じられるのがうれしいですね。
季節の移ろいを感じたい方には本店デザートもおすすめ
「今月の菊乃井本店デザート」として、本店の懐石料理で最後に出される水物(デザート)をいただくこともできます。
10月は濃厚アイスと丹波産黒豆の焼き菓子が登場。京都から丹波へ向かう道すがらで採れる果物や木の実をイメージし、栗や松の実を一緒に焼き上げた一品です。
こちらは月替わりなので、訪れた際はぜひ店員さんに今月のメニューを尋ねてみてください。
10月は濃厚アイスと丹波産黒豆の焼き菓子が登場。京都から丹波へ向かう道すがらで採れる果物や木の実をイメージし、栗や松の実を一緒に焼き上げた一品です。
こちらは月替わりなので、訪れた際はぜひ店員さんに今月のメニューを尋ねてみてください。
散策のひと休みに、自分へのごほうびに、「無碍山房 Salon de Muge」でのんびりと非日常に浸ってみてはいかがでしょうか?
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
文:今田佳那 写真:津久井珠美