仙台の街並みと広瀬川を眺めながらそばと甘味が味わえる「鹿落堂」。夏季限定メニューで登場する4種類のかき氷が評判です。写真映えするキュートなフォルムと厳選素材でつくる自家製シロップを楽しみに、連日多くの人が訪れています。

仙台市街を見渡せる高台にたたずむそばカフェ

JR仙台駅からバスで約15分。バス停「向山二丁目」で降りて、“鹿落坂(ししおちざか)”と呼ばれる坂道を下ったところに「鹿落堂(ししおちどう)」はあります。四角いモダンな外観に、白い暖簾が目印のそばと甘味の店です。

仙台市街を見渡せる高台にたたずむそばカフェ急勾配の坂の途中にある

吹き抜けになった開放感のある客席
ガラス張りの店内からは、仙台を流れる広瀬川と緑に囲まれた市街のビル群の景色が眺められ、“杜の都”が楽しめるスポットとしても注目を集めています。

オープンの11時から15時までは自家製粉の手打ちそばが味わえ、その後17時までは甘味の時間になります。メニューはあんみつやわらびもち、そば粉のガレットなど、和テイストのスイーツを豊富に用意。なかでも、夏季限定のかき氷はフォトジェニックなルックスとやわらかい甘さが魅力の自家製のトッピングが評判です。

「十割板そば」(1100円)。石臼で自家製粉している

宇治抹茶の香りが広がるふんわりかき氷

宇治抹茶の香りが広がるふんわりかき氷
「宇治金時みるく」(950円)
氷は、砂利で自然にろ過された不純物が混ざっていない地下水を使用し、ゆっくり温度を下げて凍らせる、山形市にある「マルコ製氷」のものを使用。透明度が高く溶けにくい氷は、さくさくの食感。ひんやり感が長く楽しめるので、かき氷にぴったりです。

かき氷メニューは、「宇治金時みるく」「いちごみるく」「木の実ときなこ」「岩手の黒すぐりと山の木ぶどう」の4種類。なかでも一番人気は、「宇治金時みるく」です。まるく盛り付けられた氷の半分に京都宇治産の抹茶を使ったシロップ、もう半分に自家製の練乳、てっぺんには北海道産小豆の粒あんをトッピング。氷の中には、なんとわらび餅も入っています。

ひと口頬張ると、ふんわりとした氷の食感とともに口に広がるのが、抹茶の上品な香りと練乳のまろやかな甘み。砂糖は精製されていない粗製糖を使っています。ぷるぷる食感のわらび餅と粒あんもアクセントになり、味の変化が楽しめます。

きれいに半分ずつシロップをかけている

いちご好きはたまらない! フレッシュなおいしさ

いちご好きはたまらない! フレッシュなおいしさ
「いちごみるく」(950円)
赤と白の配色がキュートで、思わず写真に撮りたくなる「いちごみるく」もおすすめ。宮城県産「もういっこ」と栃木県産「とちおとめ」をたっぷり使ったいちごシロップは、いちごの果実をあえて大きくカット。いちご本来の甘みやジューシーさが味わえます。相がけした自家製の練乳は甘みがしっかりしているので、いちごの酸味とマッチ。すっきりとした後味が夏にぴったりのフレーバーです。

年中楽しめる定番人気の甘味もチェック

年中楽しめる定番人気の甘味もチェック
「あんみつ(緑茶付)」(920円)
通年味わえる甘味のなかで「あんみつ」は、そばのあとのデザートでオーダーする人が多いメニューです。

抹茶アイスクリームからみつ豆まですべて手作り。あんこの上品な甘さが全体をやさしく包みます。南部鉄器にたっぷり入った緑茶が付くので、ゆっくりとティータイムが過ごせるのもうれしいですね。

これからの季節にぴったりの「鹿落堂」のかき氷。風光明媚な仙台の景色を眺めながら、ホッとひと息ついてみませんか。

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

文:石山せり子

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です