「2年半ぶりにオーストラリアの国境が開きますよ~」という明るいニュースに盛り上がったのは、2021年12月のこと。
当初の予定では、12月1日から、新型コロナウイルスのワクチン接種完了者を対象に、日本から来る方も、隔離なしでオーストラリアに入国できる、とのことでした。
それが、実際に受け入れが始まったのは、12月15日。というのも、そのころ、オミクロン株が登場し、オーストラリアも一瞬迷った末、少し予定を遅らせての国境オープンになったからでした。
このように、なんとも旅行の条件が変わりやすい状況ですが、そろそろオーストラリアにも旅行したいですよね??「オーストラリアへ旅行する」という観点で新型コロナウイルスにまつわる状況を一緒にみてみましょう。
目次
国境オープン後、旅行者はオーストラリアに入国しているんでしょうか?
オーストラリアの国境はオープンしましたが、これはオーストラリア全国どの空港からでも入れるものではなく、ニュー・サウス・ウェールズ州(シドニーなどがある州)、ビクトリア州(メルボルンなどがある州)、オーストラリア首都特別地域(キャンベラなどがある州)から受け入れが始まりました。
中でも、日本の方には、シドニーやメルボルンなどの都市が馴染み深いと思いますので、まずは、シドニーのあるニュー・サウス・ウェールズ州やメルボルンのあるビクトリア州における近況から見てみましょう。
国境を開けるのが予定より少し遅れたのは、オミクロン株の登場によるものでしたが、その後、他の国々と同様オーストラリアでもオミクロン株が広がり、ニュー・サウス・ウェールズ州(シドニーなどがある州)では、新しいコロナ感染者の方の数が92,264人(2022年1月13日時点)に達しました。ニュー・サウス・ウェールズ州の人口が820万人近くであることを考えると、割合としては1割以上ですから大きいですよね。
また、ビクトリア州(メルボルンなどがある州)では、40,127人の新規感染者の方がおり(2022年1月12日時点)、入院患者の数が、今までで一番多い946人に達したことがニュースになっていました。
そう聞くと、オーストラリアに遊びに行くのは無理なのかな~と思ってしまいますが、国境が開いて真っ先に喜んでいる方もたくさんいらっしゃるんです♪
それは、例えば、オーストラリアに留学する学生さんやワーキングホリデーにやってくる若者たち。オーストラリアの大学は、留学生を迎えられなかったことで2020年は18億ドルの損失だったそうですから、たくさんの学生さんにとって待ちに待った国境オープンだったことでしょうね…。
みなさんそれぞれの国に帰ったら、その国のルールに従って自己隔離期間があったりしますものね、今はやはり、オーストラリアに入国される方は、長期的にオーストラリアに滞在する方が多いようです。
今、オーストラリアに入国するには何が必要なんでしょうか?
それでは、もし今オーストラリアに来るとしたら、何が必要なんでしょう。
コロナ前は、観光ビザを取って、パスポートを持って、くらいでしたけれど、今はそれ以外に有効な新型コロナワクチン接種証明書が必要です。(12歳に満たない子供やコロナワクチンを接種できない人はこれに当てはまりません。コロナワクチンを接種できない人はそれを証明する書類が別に必要になります。)
そして、オーストラリアに出発する72時間前までに、「オーストラリア渡航申告書(Australian Travel Declaration)」に必要事項を記入する必要があります。
申告はウェブ上で済ませることができます。1回1回渡航のたびに申請が必要で、家族などグループで渡航する場合でもそれぞれの人が申請します。オーストラリア滞在中、オーストラリア政府が、感染者への接触歴を追跡管理できるようになっています。
>>オーストラリア渡航申告書(Australian Travel Declaration)はこちらから
そして、オーストラリアに出発する72時間前以内に行ったPCR検査の陰性証明書を、利用する航空会社に提示する必要があります。
これからは、パスポートやビザ以外にも、事前の準備があれこれあるのが海外旅行の常識になるのかもしれませんね。
オーストラリアに行く飛行機はたくさん飛んでいるんでしょうか?
国境が閉まって以来、飛行機も、国際線・国内線どちらもだいぶ少なくなって、人もモノも行き来がしにくい世の中になったものだな~と思っていましたが、もうすぐ飛行機の数も多くなるかもしれませんよ♪
オーストラリアの航空会社と言えばカンタス航空、そのカンタス航空のウェブサイトにはこんな記載があります。
「2022年3月28日より、対象となるお客様に向けて羽田-シドニー間のフライトの再開が予定されています。」
オーストラリアの航空会社はかねてより、2022年2月の国際線運航開始を予定にしていました。オミクロン株の影響で予定が延びたものの、日本とオーストラリアとをつなぐ他の路線の再開も楽しみなところです。
現在は、シドニーと日本を結ぶ直行便が出ている程度ですからね、激減です。ジェットスター航空のウェブサイトにも行ってみましたが、やはり3月27日以降の便でないと予約できないようになっていました。
3月、どのように日本とオーストラリア間の便が再開されるか注目したいですね!
最後に
今回は、オーストラリア~日本間の行き来についてレポートしましたので、筆者の住むオーストラリア北部のケアンズは登場しませんでしたが、ケアンズを含むクイーンズランド州は、新型コロナウイルスの感染の広がりも安定していて、ケアンズでは今日も夏の日差しがまぶしいゆったりとしたそよ風がふいています。
疲れた時は、ケアンズのような、何があってもどこ吹く風、なゆったりとした街が効きますからね、落ち着いたら遊びにいらしてください。
みなさまのお越しを首をながーくして待つことにいたしますね♪