城下町として栄えた三重・松阪には、江戸時代、木綿の生地に当時の安南(ベトナム)から伝わった縞柄が組み合わさった着物、松阪木綿があります。柔らかで丈夫な生地は動きやすく、美しい藍色は日本女性に似合うことから、女性たちのハートをつかみました。そんな松阪木綿の着物で、かつての城下町を散策してみませんか?
藍色の着物を着て、城下町をおさんぽ
松阪にある「きものあそび 美し舎」では、松阪木綿の着物のレンタルと着付けをしてくれます。1924(大正13)年に創業した東村呉服店が、着物の良さを体感してもらおうと、新たなコミュニティスペースに生まれ変わり、今のお店に。
鰹縞や格子柄など、さまざまな松阪木綿の着物がそろっていて、帯から足袋、草履までトータルでコーディネートしてくれます。
足袋は、町歩きしやすいようにタビックスである心配りもうれしいポイント。あでやかな姿に着替えたら、城下町をぶらり散策しましょう。
町歩きの後は2階のカフェで休憩しましょ
築70年の古民家をリノベーションしている店舗の2階は、週に3日(木・金・土曜)だけ営業するカフェです。コースターやランチョンマットなど小物もすべて松阪木綿。藍色の小物が気持ちを落ち着かせてくれます。
ワークショップやイベントを開催することもあるので、お店のSNSもチェックしておきたいですね。
松阪木綿を自分で作る「織姫体験」ができます
松阪木綿の伝統技術を紹介する「松阪もめん手織りセンター」では、体験用機織り機で手織りする織姫体験ができます。自分で手織りした小物をおみやげにするのもいいですね。また、シュシュや財布など、松阪木綿の雑貨がそろっているので、お気に入りの小物が見つかるはず。
お伊勢参りのおみやげには、松阪木綿のおかげ犬
お伊勢参りの後に立ち寄りやすい、おかげ横丁にも松阪木綿の店があります。「もめんや藍」には、伝統の松阪木綿を現代風にアレンジした、かわいい動物のぬいぐるみや、生活雑貨など、およそ1200点のアイテムが並びます。
中でも、主人の代わりにお参りしたという代参犬をモチーフにしたおかげ犬は、サイズも色もさまざまで、思わず連れて帰りたくなるかわいさ。犬好きさんへのプレゼントにもおすすめです。
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文:ライター/小玉みさき、大川真由美 カメラ/ふるさとあやの