少しさわやかになった風に秋の訪れを感じる頃、旅への思いが高まります。食の魅力が豊かで訪れるたびに魅力を再発見できる愛知県へ出かけてみませんか。今回は、名古屋と城下町・犬山で定番観光スポットや秋の見どころもめぐり、おなかも心も満たされる旅をご紹介します。

名古屋に着いたら、まずは「モーニング」を

名古屋に着いたら、まずは「モーニング」を
ドリンク代に100円プラスすると、モーニングセットのトーストを小倉トーストに変更できる。風味が豊かな自家製餡ともっちりとしたパンが好相性
ドリンクを注文するとパンやゆで卵などが付くモーニングサービスは、名古屋喫茶の名物。このサービスを朝食時間帯だけでなく一日中提供しているのが、名古屋駅から徒歩圏内にある「喫茶モーニング」です。商店街に建つ古民家を生かした店舗で、懐かしさを大切にしながらモダンな感覚も取り入れられています。

テイクアウト限定のソフトクリーム(400円)には、店のロゴマークのクッキーをトッピング。自家焙煎の豆をはじめ、東海エリアにある他のショップの豆も販売している。2階のほとんどはカリモク家具のソファを配し、ゆったりとした席
名古屋喫茶の伝統を伝えようと、コーヒーカップやパンなどは名古屋喫茶の定番を選んでいます。その一方で、店頭には全自動焙煎機が置かれ、生豆を購入して好みの焙煎で仕上げられたり、セットメニューの内容をカレーやサンドイッチに替えられたりという新鮮さも。喫茶のひとときを自由にアレンジして楽しんでみて。

清らかな空気に満ちた由緒あるお宮を訪ねる

清らかな空気に満ちた由緒あるお宮を訪ねる
南の正門から本宮へと続く正参道。クスノキなどの木々が緑のトンネルを作る
1900年を超える歴史があり、伊勢神宮に次ぐ尊いお宮として崇敬を集める「熱田神宮」。本宮には、皇位継承の証しとされる草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)が祀られています。6万坪の広大な神域には青々と木々が茂り、鳥のさえずりも聞こえるなど、心穏やかに過ごせる場所。年間700万人を超える人が訪れます。

三種の神器のひとつ、草薙神剣を祀る本宮。ご神体として、拝殿から一番奥に見える本殿に鎮座している
広い境内には、国宝や重要文化財といった貴重な宝物を収蔵する宝物館など、歴史と伝統を感じられるスポットがあります。弘法大師が自ら植えたと伝えられる大楠や、織田信長が奉納した土塀を見学し、歴史のロマンに思いをはせてみませんか。

名古屋の味、ひつまぶしを名店で味わう

名古屋の味、ひつまぶしを名店で味わう
創業約140年の趣を感じるたたずまい。手入れの行き届いた庭園や打ち水など、しっとりとした風情に期待が高まる
パワースポットを訪れたあとは、名古屋名物をいただきましょう。お櫃に入れたご飯の上に、うなぎの蒲焼きをたっぷりと敷き詰めたひつまぶしは、なごやめしの中でも人気の高い料理。伝統の味を確かめるなら、1873(明治6)年創業の「あつた蓬莱軒 本店」へ。「ひつまぶし」の商標登録を持つ老舗で、味はもちろん、優雅な空間ともてなしにも浸ることができます。

薬味やだし、吸い物、漬物が付くひつまぶし(3900円)。継ぎ足しを続けてきたコクのあるタレを染み込ませながら、最高級の備長炭で焼き上げている
ひつまぶしの食べ方は3通り。最初に全体を4等分しておいて、4膳目は好みの味で楽しむのがおすすめです。まずは何も加えずにそのままで。次はネギやワサビ、海苔の薬味を加えて。最後は薬味を添えてだしを注いでいただきます。

期間限定の演出が見られる名古屋城

期間限定の演出が見られる名古屋城
趣向を凝らしたライトアップで、幻想的なムードに包まれる ※写真は昨年の様子です
天守閣に金のシャチホコが輝く名古屋城は、名古屋が誇る街のシンボル。豪華絢爛な本丸御殿や国指定の名勝二之丸庭園、名古屋ゆかりの武将と陣笠隊からなる名古屋おもてなし武将隊の演武など見どころは尽きません。季節ごとのイベントも催され、冬にはライトアップのイベントが予定されています。
※天守閣は現在閉館中です

城内の各所で多彩な光の演出が展開される ※写真は昨年の様子です
12月14日~2020年1月13日に開催予定の「名古屋城光のイベント(仮)」は、プロジェクションマッピングなど光の演出を用いた期間限定の特別企画。さまざまな色や光で彩られた、昼間とは違う名古屋城の雰囲気を味わうことができます。冬の夜、澄んだ空気の中で美しさが際立つ光の作品を楽しんでみませんか。

愛らしいグルメにも出会える城下町

愛らしいグルメにも出会える城下町
低い軒や格子戸の建物が点在するメインストリート。お店や施設を覗きながらのんびりと歩けば、心ひかれる瞬間やかわいらしいモチーフにも出会えるかも
国宝・犬山城を望む城下町は、歴史的な建造物も残る伝統的な町並み。通りの雰囲気になじむ和装をレンタルして散策する人も行き交います。気軽に立ち寄れるテイクアウト中心の飲食店やおみやげ屋さんも豊富で、散策途中のひと休みは目移りしてしまいそうです。

1.「茶処くらや」の恋小町だんご。秋限定の極上和栗モンブラン(420円)、2.「御菓子司 松栄本店」のお城もなか(150円)、3.「swan’s cafe juice stand」のフルーツハーブティ(650円)と犬サブレ山サブレ(2枚セット400円)
「茶処くらや」の恋小町だんごは、ラブリーなビジュアルと、餡と季節のフルーツなどを組み合わせた新感覚の味が評判。「御菓子司 松栄本店」の銘菓・お城もなかは、犬山城を細部まで表現した形と自家製粒あんの甘さに心が和みます。近隣の農家ともつながり、地元食材を活用しているのが「swan’s cafe juice stand」。季節の果物を使ったさまざまなドリンクが旬に合わせて味わえますよ。

【物件データ】
茶処くらや(ちゃどころくらや)
[TEL] 0568-65-6839
[営業時間] 11:00~17:00
[定休日] 火曜、第3水曜

【物件データ】
御菓子司 松栄本店(おんかしし まつえいほんてん)
[TEL] 0568-61-0025
[営業時間]10:00~16:30
[定休日]水曜

【物件データ】
swan’s cafe juice stand(スワンズカフェジューススタンド)
[TEL]なし
[営業時間]11:00~17:00(8月は~18:00)
[定休日]水曜(12~2月は火~木曜)

真っ赤に彩られる“もみじでら”

真っ赤に彩られる“もみじでら”
犬山 寂光院のある山全体が国定公園に指定されている。紅葉の色づき具合は麓から順に見比べて
城下町から少し足を延ばして訪れたいのが、“尾張のもみじでら”という別名を持つ「犬山 寂光院」。境内にある約1,000本のモミジは特に巨木が多くて葉が細かく、色鮮やかに染まるため見応えも十分です。例年11月中旬から12月初旬に見頃を迎え、もみじまつりも行なわれます。

山の中腹にある本堂。秋には鮮やかな赤色に染まるイロハモミジが目を引く
654(白雉5)年の創建で、尾張再古刹といわれる「犬山 寂光院」。もみじをはじめ、四季折々の草花に包まれる境内では自然に心が安らぎます。本堂脇の展望台から望む絶景も見もので、犬山城や小牧城や岐阜城(金華山)、遠くは伊吹山や養老山地、鈴鹿山脈まで見渡すことができます。

名古屋エリアの観光にプラス。セレクトプランで自分だけの旅へ

愛知の旅を満喫するなら、JR東海ツアーズの「ぷらっと・旅」を利用してみては。
「愛知デスティネーションキャンペーンアフターキャンペーンJapan Highlights Travel 愛知」では、宿と3つの特典がチョイスできるセレクトプラン付きのツアーが登場。役立つ情報が満載の「未来クリエイター愛知満喫ガイドマップ」が付いていて、観光にも便利ですよ。自分だけの組み合わせでとっておきの愛知旅にでかけましょう。

〇名古屋JRゲートタワーホテルの場合
往復新幹線
東京・品川発着、のぞみ・ひかり普通車指定席

ホテル宿泊
【禁煙デラックスコーナーツイン<2名様1室>】

セレクトプラン
「東海道新幹線×名古屋鉄道で行く!」国宝 犬山城プラン

・名鉄名古屋駅⇔犬山駅または犬山遊園駅往復乗車券
・国宝 犬山城入場券
・名鉄クーポン(犬山城下町で利用できるグルメやお土産の割引券付き)

うれしい特典も満載の便利なセレクトプラン。詳しくはJR東海ツアーズのWebサイトをご覧ください。

JR東海ツアーズ

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文:豊野貴子 写真:山本章貴

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