※こちらの記事は2018年3月21日に公開したものです。

自然豊かな高知県に、世界に2つしかない庭園があることをご存知でしょうか。その名は、『北川村「モネの庭」マルモッタン』。色鮮やかなスイレンに彩られた庭園は、まるで絵画のような美しさ。大自然のミュージアムを訪ねる、春のフラワートリップを紹介します。

画家のパレットを思わせるアートなフラワーガーデン

画家のパレットを思わせるアートなフラワーガーデン
季節の花々が咲き誇る園内へ。入園料は700円
高知市内から車で約90分の山間部に位置する北川村。のどかな里山に、印象派の巨匠と呼ばれる画家クロード・モネが愛したフランス・ジヴェルニーの庭をモデルに造営された美しい庭園があります。

幾重もの花が織り成す、色彩の世界が広がる
モネが残した写真や資料、手紙などから彼の感性を紐解き、モネの世界観を表現した北川村の「モネの庭」。その真摯な庭づくりへの姿勢が認められ、正式に「モネの庭」と名乗れるのは、本家・フランスとここ北川村だけというから驚きです。

絵の中を歩くように、個性豊かな3つの庭へ

絵の中を歩くように、個性豊かな3つの庭へ
「水の庭」の一角にはモネの絵画(複製)が飾られている
園内は約3haと広大で、季節ごとに10万本の様々な草花を植栽しています。「光の庭」「水の庭」「花の庭」とコンセプトの異なる3つの庭が広がり、なかでもモネの世界観を色濃く表した「水の庭」は、名作『睡蓮』の世界をそのまま映し出したかのような美しさ。ゆっくり鑑賞できるよう、ベンチも設けられています。

5月中旬にはバラのアーチが満開に
季節の花々が咲き誇る「花の庭」は、バラのアーチがシンボル。あえて混植にして色の取り合わせを楽しむ花壇が、周囲を華やかに彩ります。
春にはポピーやチューリップ、オオデマリなどが咲き始め、園内を明るく包み込んでゆきます。

また「光の庭」は、本家には存在しないオリジナル。オリーブなどの地中海植物と、北川村を代表するユズといった和の植栽がコラボレーションした、北川村ならではの「モネの庭」です。モネの感性を高知の自然で表現した、見ごたえのある世界が広がります。

力強いグリーンの世界が広がる「光の庭」

スイレンの見ごろは4月下旬~10月中旬

スイレンの見ごろは4月下旬~10月中旬
青のほかに、白、赤など5色のスイレンが見られる
「水の庭」のスイレンは、4月下旬から10月下旬まで見られ、最盛期は7月下旬から9月中旬。6月下旬からは、モネがジヴェルニーの庭で咲かせたいと願い続けた幻の「青いスイレン」も見ることができますよ。


「水の庭」にかかるバラのアーチ
5月中旬から下旬にかけてはバラも見ごろを迎え、バラだけでも200種類が植えられているといいます。なかには、モネが愛した「マーメイド」というクリーム色をした一重の大きなバラもあり、こちらは6月下旬に見ごろを迎えます。

散策後のお楽しみも充実しています

散策後のお楽しみも充実しています
散策を楽しんだら、モネ×北川村をテーマにした目にもおいしい料理でランチはいかがでしょう。園内にはレストラン「カフェ モネの家」があり、モネの住んでいた家をモチーフにしたたたずまいが印象的です。
やわらかい木漏れ日が差し込む店内では、四万十ポークや土佐あかうし、獲れたての鮮魚など、高知が誇る海・山・川の食材を使った料理が楽しめます。美食家・モネの料理をイメージした一皿には、食べられる花を飾り付けたものも。その美しさに、心もお腹も満たされます。

春になると芽吹いたばかりの新緑やカラフルな花々が園内を彩り、まるで画家のパレットのよう。淡い日差しが庭を優しく照らし、いっそう幻想的な雰囲気に包まれます。

キャンバスの中を歩くように園内を散策したり、モネの世界を表現した料理を楽しんだり。春の陽気に誘われて、名画の世界をじっくり散策しませんか。

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