「奥四万十を旅する」シリーズ2回目となる今回は、町のほとんどを森林が占める山あいの小さな町・梼原町(ゆすはらちょう)と津野町(つのちょう)が舞台です。
名建築のホテルにステイしたり、絶景スポット・四国カルストをお散歩したり、
心と体を解きほぐす癒しのスポットをご紹介。
メイドイン梼原の逸品が集まる「まちの駅ゆすはら」
町の中心に建つ「まちの駅ゆすはら」は、直売所とホテルを併設する観光拠点。隈研吾さんが設計した茅葺き屋根をイメージした外観が、のどかな町で一際存在感を放っています。
農家から直送される朝採れの新鮮野菜、手作りのお菓子やパンといった梼原メイドのおいしいおやつ、手仕事の伝統工芸品などがずらりと並んでいます。
特に人気なのは、「谷川農園めいちゃんとみちくさ」のジャムや加工品。自家菜園の無農薬野菜や果実を使ったチャツネやスプレッドなど約10種類と豊富で、素朴なイラストのかわいさも魅力なんです。
○まちの駅ゆすはら
[所]高知県梼原町梼原1196-1
[TEL]0889-65-1117
[時間]8:30~18:00
[休]無休
木組みが美しい、隈研吾の名建築「雲の上のホテル」
この建物も隈研吾さんが設計したものです。
客室からは梼原の自然が見渡せ、森林の中で過ごしているようなここちよさに包まれています。
こちらのホテル。実はもう一つ魅力があるのです。
それは、ホテル棟と温泉棟を結ぶ「ギャラリー棟」です。
「雲の上のギャラリー」と呼ばれ、杉と檜を編むようにつないだ木組みが印象的で、その美しさに思わず息をのみます。
館内からはもちろん、屋外からも見ることができます。
一般客でも自由に見学できますよ。
○雲の上のホテル
[所]高知県梼原町太郎川3799-3
[TEL]0889-65-1100
[時間]イン15:00 アウト10:00、雲の上のギャラリーは10:00~16:00
[休]無休
[料]1泊2食付14040円~、雲の上のギャラリーは見学無料
美人の湯「雲の上の温泉」で癒されて
露天風呂から大浴場にいたるまですべて源泉かけ流しの湯が楽しめ、地元では「美人の湯」として親しまれています。
なめらかな肌ざわりの湯が疲れた体をここちよく包み込んでくれます。
日帰り入浴もできますが、「雲の上のホテル」にステイして梼原の美しい星空を眺めながらの入浴もおすすめです。
雄大な自然の風景とここちよい湯に、心と体がゆっくりと解きほぐされていきます。
○雲の上の温泉
[所] 高知県梼原町太郎川3799-3 雲の上のホテル内
[TEL] 0889-65-1126
[時間]10:00~22:00(最終受付21:30) ※火曜のみ17:00~
[料金]入浴料500円 ※宿泊客は無料
雲の上の絶景スポット「四国カルスト」で高原ドライブ
「カルスト」とは、石灰岩独特の溶食地形のこと。緑の草原に羊の群れのような白い石灰岩がポコポコと顔を出す、不思議で美しい風景が続きます。
草を食む牛を眺めたり、緑の風を感じたり。車窓に広がる牧歌的な風景に癒されます。
標高1485mの天狗の森を最高峰になだらかな山肌が広がる天狗高原からは、天気のよい日に太平洋まで見渡すことができますよ。
○四国カルスト
[所]高知県津野町・梼原町
[TEL]0889-55-2021(津野町産業建設課)
[時間]見学自由
「天狗高原セラピーロード」で話題の森林セラピーを体験
木漏れ日が美しい緑のトンネルをくぐり抜けたり、可憐な高山植物にほっこり癒されたり。足元は、地元産の檜のチップが敷かれているので歩きやすく、森林の癒しのパワーを五感で体感することができます。
○天狗高原セラピーロード
[所]高知県津野町芳生野乙
[TEL]0889-62-3188(高原ふれあいの家 天狗荘)
[時間]散策自由
http://www.moritomidori.com/sasayaki/shizentaiken/tengu.html
癒しのスポットがあちらこちらに広がっています。
ゆるりと流れる土佐時間と景色に包まれに、ぜひ訪れてみてくださいね。
2016奥四万十博(平成28年4月10日[日]~12月25日[日])
「2016奥四万十博」は、高知県の高幡広域5市町(須崎市/中土佐町/四万十町/梼原町/津野町)で開催する旅のキャンペーンです。「すっぴんデトックス」をテーマに、清流四万十川流域の山川海が生み出す豊かな自然のめぐみで心身をリフレッシュできる旅を案内します。 詳しくは、公式ホームページへ
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
文:井手口 陽子 写真:森 昌史