澄み渡る青い空が広がるこの季節。青空に誘われてどこかへお出かけしたくなりませんか? そんな方にオススメなのが、風情ある城下町の街並みが素敵な福島県・会津若松。これから9月までは郡山と会津若松の間をカフェ列車「フルーティアふくしま」が運行中なので、のんびり列車旅を楽しみながらスイーツを満喫できますよ。

城下町・会津若松で、風情あふれる街並みに癒される

城下町・会津若松で、風情あふれる街並みに癒される
東京から新幹線を乗り継いで約2時間半。かつて城下町として栄えた会津若松には、鶴ヶ城をはじめとした歴史遺産に加え、繊細で美しい工芸品や長い年月をかけて受け継がれてきた郷土料理などがあり、さまざまな見どころ、おみやげ品、グルメがあります。気になるお店をのぞいてみるもよし、カメラ片手にフォトジェニックな街並みを撮影するもよし、自分なりのテーマを見つけて楽しんでみてください。

伝統の「会津絵ろうそく」の絵付け体験。職人さんが教えてくれます

伝統の「会津絵ろうそく」の絵付け体験。職人さんが教えてくれます
絵付けの担当は奥様の星久仁子さん。迷いない筆運びに見惚れる
会津若松は城下町として発展するなかで、日本各地から職人が移住し、ものづくりの町としても栄えてきました。その種類は漆器や織物、陶磁器や張り子人形などさまざま。せっかくなら、日本の伝統文化に直に触れる体験もしてみましょう。

会津若松の伝統工芸のひとつ、「会津絵ろうそく」は約500年前に作られはじめ、時代ごとのお殿様によって大切に守られてきました。主に武家社会の中で仏事・婚礼など特別な時に火を灯す以外は、美術品として愛されてきたそうです。

「ほしばん絵ろうそく店」は会津藩御用達の老舗。昔の武士やお姫様を魅了した技を、今に伝えています。店内にはさまざまなサイズ・絵柄の絵ろうそくがずらり。お店の奥では職人さんが絵付けの真っ最中。美しい花模様を1本1本丁寧に仕上げていました。


絵ろうそく5匁(1本810円)
また、こちらでは絵付け体験をすることもできます(要予約)。いくつかの色を混ぜ合わせてパステルカラーを作ってみたり、絵柄を工夫してみたりアレンジは自分次第。30分ほどでオリジナルの絵ろうそくが出来上がります。


絵付け体験は2名から(お一人1836円)

歴史ある空間で、目にもおいしい郷土料理に舌つづみ

歴史ある空間で、目にもおいしい郷土料理に舌つづみ
昔の問屋の面影があちこちに
会津の伝統工芸を体験した後は、郷土料理が食べられるお店へ。地場食材を使った滋味豊富な料理を味わいましょう。「渋川問屋」は120年以上もの歴史をもつ元海産物問屋の建物をそのまま使用した食事処兼旅館。趣きのある戸をくぐると、まるで大正時代にタイムスリップしたよう。レトロで重厚な内装に目を奪われます。

別館では宿泊も可能

祭り御膳「鶴」(2200円)
「こづゆ」「にしんの山椒漬け」「棒たら」「そば粒がゆ」など、会津の代表的な郷土料理が美しく盛られた人気の「祭り御膳「鶴」」。周囲を山々に囲まれた会津では生の海産物は手に入らず、乾物を使った料理が発展しました。凝集された旨みが詰まった料理はどれも素朴ながら上品な味わい。昔の人の知恵が生んだ会津の宝です。

会津の郷土料理の代表格「こづゆ」。ホタテの貝柱で出汁をとった汁に野菜やお麩が入った具沢山の一品

昔ながらの蔵や洋館が建ち並ぶレトロな七日町通りを散策

昔ながらの蔵や洋館が建ち並ぶレトロな七日町通りを散策
会津若松駅から一駅、七日町駅から続く通りは「七日町通り」と呼ばれ、昔ながらの蔵や洋館が建ち並ぶエリア。雑貨屋さんやお土産やさん、カフェなど気軽に立ち寄れるお店も多いのでカメラを片手にぶらりと歩くだけでも楽しいですよ。

手仕事のぬくもりを伝える「紀州屋1934 BUS CAFE」

手仕事のぬくもりを伝える「紀州屋1934 BUS CAFE」
赤いバスが目印。店内ではコーヒーなどもいただけます
「紀州屋1934 BUS CAFE」は会津在住のクラフト作家の作品や、伝統工芸品が並ぶ雑貨店。中でもファッションに取り入れやすいアクセサリーや小物はお土産にもおすすめ。実際に触れて、手仕事のぬくもりを感じてみてください。


漆の技法のひとつ、“堆朱”で製作されたアクセサリー。リング(3780円)、ロングピアス(3240円)、スクエアピアス(1944円)

本物のお米を加工した米粒ピアス(1404円)と米粒イヤリング(1512円)

会津の伝統織物「会津木綿」の雑貨。ポーチ(1296円)、 がま口(972円)、 ブックカバー(2160円)

かわいくておいしいおみやげが充実♪「会津ブランド館」

かわいくておいしいおみやげが充実♪「会津ブランド館」
飲めるフルーツドレッシング りんご、いちご、ブルーベリー(各583円)
食べ物系のお土産を探すなら「会津ブランド館」へ。会津産の食材を使ったドレッシングやお茶など、さまざまな食品が並びます。おしゃれなパッケージが買い物心を一層くすぐります。会津の味覚をご自宅でもどうぞ。


セットでお土産に渡したら喜ばれそう。会津郷土料理 油味噌 ピリ辛立川ごぼう(540円)、会津の蕎麦ふりかけ(540円)、会津継承米 氏郷(無洗米1合)(302円)

会津若松のシンボル、鶴ヶ城をぐるりとひとめぐり

会津若松のシンボル、鶴ヶ城をぐるりとひとめぐり
会津若松のシンボル、鶴ヶ城。園内には会津藩ゆかりの茶室や長屋など、当時の暮らしぶりを知ることができる施設もそろっています。また、最上階の展望台からは市内を一望することができ、晴れた日には青空と山々に囲まれた会津の街の眺望が楽しめます。

旅の締めくくりは優雅なカフェタイム♪ 季節のスイーツを味えるカフェ列車でGO!

旅の締めくくりは優雅なカフェタイム♪ 季節のスイーツを味えるカフェ列車でGO!
会津若松から郡山まで、旅の仕上げは「フルーティアふくしま」で。大きなカウンターと開放感あふれる窓が特徴的な1号車とテーブル付きのゆったりボックスシートの2号車、落ち着いた内装も相まって、まさに“走るカフェ”な列車です。

キュートなロゴにも注目!

ケーキの監修は福島県内をはじめ全国にお店を持つ「fruits peaks」が担当。この時はさくらんぼのケーキが登場
車内では乗客限定のスイーツセットをどうぞ。果物王国・福島が誇る旬のフルーツをふんだんに使い、見た目も鮮やかに仕上げたオリジナルケーキ、それにホットコーヒーやジュースが座席まで届けられます。ケーキはタルト系、ショートケーキ系の2種類。甘さ控えめなクリームやスポンジにたっぷり乗ったみずみずしい果物! いつもなら2個は躊躇してしまうところですが、ペロリと食べられてしまうから不思議です。季節ごとに変わるケーキに会いに、何度も乗りたくなってしまいます。

会津若松と郡山までの間はおよそ1時間。到着までゆっくりと思い出話に花を咲かせましょう。

また、1号車にはドリンクバーが。アイスコーヒーやアイスティーのおかわりは自由です。落ち着いたデザインの車両で過ごす贅沢な時間は、旅の締めくくりにぴったり。カウンター席から流れる風景を眺めながらのティータイムも素敵ですね。

カフェカウンターでは、地酒や福島のお土産も販売しています。万が一会津若松でお土産探しの時間が足りなかったり買い忘れたりしても、「フルーティアふくしま」なら郡山につくまでの間に車内で購入することができますよ。
手軽にお出掛けすることができる列車旅は、週末のプチ旅や女子旅に最適。歴史を感じる街なかを散策して伝統文化に触れたり、地元のグルメを満喫したり。魅力のぎゅっとつまった会津若松への旅と「フルーティアふくしま」で癒しの時間を過ごしてみませんか?

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いかがでしたか? 今回ご紹介した旅のように、楽しいおでかけコースを紹介しているのが、旅するメディア「びゅうたび」です。ライターが現地を取材し、どんな旅をしたのかをモデルコースとともにお届け。個性たっぷりのライター陣が、独自の視点で書く新鮮な情報を、臨場感たっぷりにご紹介していますよ。

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