新型コロナウイルスの感染の広まりが初めて報道されてから2年近く経とうとしていますが、依然大変な世の中が続いていますね・・・オーストラリアでは当初、新型コロナウイルスの抑え込みを徹底的に行い、事実上の0(ゼロ)コロナを実現できていましたが、デルタ株の登場によって状況が変わり、オーストラリア各地でロックダウンの措置が取られるなど、不自由な生活を送っている地域も多くあります。(2021年9月現在)

そんな中でオーストラリア北部のケアンズは、現在も0コロナを維持しており毎日コロナ以前と変わらない自然豊かなゆったりとした生活が続いています。今日は、新型コロナウイルス感染者の方のいない街、ケアンズの暮らしとケアンズから見えるオーストラリアのコロナ事情をご紹介したいと思います。

目次

0コロナのケアンズがロックダウン?!

ケアンズは、本当にコロナ前と変わらない生活が続いているのでのんきの風がそよそよと吹いているんですが、そんなケアンズでも最近ロックダウンがあったんです!(2021年8月のこと)

事の発端は、ケアンズ在住のタクシーの運転手さんがコロナ陽性が発覚する前にケアンズで働いていたことが判明したことです。

その後の手の打ちようが早いこと!

ただちにケアンズは3日間ロックダウンすることになり、その間は不要不急の外出は許されませんので、スーパーなど生活必需品を売っているお店などでなければお休み、学校もお休み、やむを得ず出かけるならマスク着用、など徹底したロックダウンでした。その間、そのタクシーの運転手さんがケアンズでどこに行ったかすべて発表され、そこに同じ期間に行ったことのある人は、直ちにPCR検査をするよう呼びかけられました。

そうなんです。オーストラリアでは、お店やカフェなどどこに行くときもその足跡を残せるよう毎回チェックインしてから入りますので、誰が接触者になっていたか確認しやすくなっています。

チェックインアプリ

こういったアプリで、まとめてどこに行ってもチェックインが可能です。

結局、そのタクシー運転手さん以外に感染した方が見つからなかったので、3日後無事にロックダウンが解かれたのでした。

この時、個人的にいつも何事にものんきなケアンズなのに、新型コロナウイルスへの対応はなんとも迅速!やればできるんだね・・・と感じました。やはり、オーストラリアは州ごとに考えに少し違いはあれど、コロナを抑え込む気合いに満ちている気がします・・・。

0コロナのケアンズの苦悩

ケアンズの毎日は、コロナを気にしない、ゆったりとした暮らしのようだけれど、そんなケアンズでも新型コロナウイルスの影響を大きく受けています。

ケアンズ

1番のダメージは、ケアンズの産業への影響・・・。

ケアンズは、皆さんもご存じ、熱帯雨林とグレートバリアリーフという2つの世界遺産を持つ街でもありますからね、観光へのダメージは計り知れません。知っているだけでも、コロナの影響によって持ちこたえられなかった観光関連の施設や会社をいくつか思い付きますので、これからのダメージも心配です。

ケアンズは、新型コロナウイルスの感染が広まってからも一時期、国内観光で盛り上がりを見せたこともありました。海外に出かけられない今は特に、トロピカルなケアンズは、オーストラリア国内の人にとっても楽園。海外に出かけるはずだった国内旅行者を一手に引き受けるほど賑わいを見せましたが、それもオーストラリア国内のコロナ対策によって状況が左右されるもの・・・。

州の判断で州のボーダーがちょくちょく閉まってしまうので、うっかりスクールホリデー中に州外に旅行したと思ったらホリデー後自分の州に戻れない!なんてことになってもいけませんし、国内旅行もしにくくなったのです・・・。

オーストラリアでは、10月までに国内ワクチンパスポートを導入したいと考えているので、まずは国内から経済的回復も期待したいものです。

0コロナのケアンズにいつお越しいただけるのか

日本も大変な世の中となっている様子をニュースなどで拝見するたびに、そういう時こそのんきなケアンズの風に吹かれてリラックスするのが1番なのにな~と思います。いつ日本とオーストラリアが自由に行き来できるようになるのかな・・・という点が、日本に帰りたいオーストラリア在住日本人としての観点でも、オーストラリアでのんびり癒されたいという日本在住オーストラリア好きのみなさまの観点でも、1番気になります!

飛行機

オーストラリアでは、国境が開くまでのプロセスとしてA段階からD段階まで4段階に分けており、現在は、国境が閉まっているA段階。

A段階(現在)

オーストラリア国内ワクチン接種率を上げて、国内での行き来にも制限アリ

B段階

国内ワクチン接種率70%、国内の制限を低めに保ちつつ、ワクチン接種者には少し自由も

C段階

国内ワクチン接種率80%、ワクチン接種者には国外旅行も可能に(現在オーストラリア国民、永住者は、基本的に国外旅行は許されていません)

D段階

コロナがコントロールできている段階、国境も開かれる。

2021年9月2日現在オーストラリアの必要回数ワクチン接種率は、30%程度です。

オーストラリアのカンタス航空は、今年12月あたり、ワクチン接種率の高い国から路線再開を目指したいとの意向を示していますから、きっと良い方向に向かっている途中なのですね!

首をながーくしてオーストラリアへのお越しをお待ちしています!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です